個人の自力確定申告で2・3月にバタバタしない5つのポイント
今年も確定申告の時期ですね。
この時期は仕事も集中することが多く、毎年バタバタです。
しかし、今回は2月23日(木)に完成・提出することができました。
それほど、画期的なことではないですが、確定申告でバタバタせず、スムーズに提出まで終わらせるためにしていることをご紹介します。
1.月々の記帳を貯めない
これが最も重要です。
会計事務所で勤務していた時、2~3月で1年分の記帳代行をして申告書作成も行うこともしていました。
この”1年分の記帳代行”依頼が重なると、会計事務所は大忙しになります。
そこで、できるだけ1年の途中で、資料をいただき、先に記帳をすましてしまうよう働きかけていました。
記帳は事業の結果をまとめるもので、どうしても後回しになりがちです。
私も繁忙期だと、ついつい遅れてしまうことが正直あります。
それでも理想は毎月、記帳を行うことです。
オススメなのは、記帳の日を決めること。
2月・3月時点で、未払い・未収(12月までに請求が発生し、支払いが1月2月になるもの。クレジットカード・売掛・買掛など)だけ記帳すれば1年の記帳完成としておけば、とても楽です。
1年分の記帳さえ終わっていれば、確定申告は1日で終わります。
2.昨年の決算仕訳を印刷し、数値を入れ替える
決算仕訳とは、売上・支払の未払・未収、減価償却費、家事と経費の按分、棚卸と売上原価の確定などです。
基本的に取引のパターンは毎年同じであり、あまり毎年イレギュラーな仕訳はないと思います。
1年に1回の決算仕訳。何をどうしていたのか忘れがちです。
そこで、昨年の決算仕訳を印刷し、数字だけ上書きして、それを記帳すれば決算仕訳は完了します。
経費を按分する場合は根拠が必要です。どのように計算したかの計算式をエクセルファイルで作成しておきます。そして毎年、昨年のファイルをコピーして、数値を更新するとすぐにできます。
会計ソフトで伝票辞書登録(作成した振替伝票をパターンとして登録し、新規作成時に呼び出して数値を更新すれば良いもの)を使えば、さらに楽です。
3.確定申告をする日を決め、予定に入れておく
おすすめなのは、すべての資料が揃うタイミングです。そうすることで、待ちのものがなくなり、スムーズです。
また、予定に入れておくことで、確実に実施できます。
私の場合は、12~1月にかけてのクレジット明細が到着した後の日です。
4.電子申告をする
紙で印刷して、税務署に持参すると、タイミングによっては行列ができていますし、かなり細かいチェックが入り、再度訪問が必要になったり、追加の資料を求められたりして大変手間取った経験があります。
そこで、おすすめなのが、電子申告。
これなら自宅のインターネットで完結できます。
私の場合、添付資料も全て提出省略のものでした。つまり郵送不要ということです。
電子申告のためには、
・マイナンバーカードと、それに組み込まれている電子証明書のe-Taxへの登録
・ICカードリーダライタ
が必要です。
私の場合は、まだ有効期限がある住民記帳台帳カードでしています。
5.一連の手順をマニュアルにしておく
会計事務所時代、事業者毎に記帳・決算マニュアルを個人的に作っていました。
決算は1年に1回。1年に1回のことは忘れます(笑)。
なので、忘れてもいいように手順をマニュアルにしておきます。
マニュアルといっても、それほど分厚いものではなく、箇条書きで自分で思い出せたらOKです。
今回はICカードライタが部屋の模様替えのために見当たらず焦りました。。。
一度マニュアルをつくると、順序や備考を更新していきます。
それにより、よりスムーズな流れで、迷わず、黙々と作業を進められます。
ちなみに、私の確定申告マニュアルの手順はこんな感じです。
①決算
- 元帳仕訳チェック(貸借対照表科目、損益計算書科目)
- 減価償却費の計算
- 振替伝票で決算仕訳
- 比較試算表でチェック(前年と比べておかしな数値はないか)
②申告書作成
- 決算書・収支内訳書コーナーで収支内訳書作成・印刷・チェック
- 確定申告書作成コーナーで確定申告書作成・印刷・チェック(前年分と比較)
- 提出
おわりに
確定申告の時期になると、これが終わらないと気分が落ち着きません。
今年は早く終わらせることができたので、とてもすっきりしました。
日々の業務の中に記帳を組み込むこと、確定申告の流れをマニュアルにし、毎年戸惑わないこと。
これで随分楽になります。楽になると、やる気がでます。
確定申告のストレスを減らすためには、仕組み化がが一番大切だと思います。
この記事へのコメントはありません。