収支計算書(月平均)例

収支計算書の例です。

創業当初はまだ知名度も低く、客数もいきなり高くならないことから、時期を創業当初と軌道に乗った後に分けています。

この例では月平均を表示していますが、実際には1~12ヶ月の季節変動を加味した計画づくりが望ましいです。

例えば、ケーキ屋さんなら夏場の売上は厳しく、クリスマスケーキの12月は繁忙期となります。

飲食店も12月や3月は忙しくなりますね。

売上高

まずは月の売上高を考えます。売上高の組み立てについては次回またお話します。

売上原価

売上高がわかれば、売上原価が売上高の何%という計算で出せます。

売上原価は、飲食店であれば食材の仕入、小売店であれば商品の仕入、製造業であれば製造原価(材料費・外注費・製造経費・賃金等)で考えます。

売上総利益

売上高 ー 売上原価 = 売上総利益 です。

いわゆる、粗利というもので、この率が高いほど付加価値の高いビジネスです。

一般にサービス業や製造業は高く、小売業は低くなります。

経費

内訳は次のスライドをご覧ください。

売上原価は基本的に売上高に比例して発生します。

一方で、経費は売上高に関係なく支払うものが多いです。

利益(所得)

売上総利益 ー 経費 = 利益(所得)

です。これが個人事業主が得られる利益です。

青色申告控除などがあれば、その分もさらに差し引かれます。

この利益(所得)が、手取り収入です。

ここから、生活費、社会保険料(年金・健康保険)、税金(所得税・住民税)、借り入れ返済(事業ローン、車・住宅ローン)などを支払います。

できれば、この一部を事業に再投資するサイクルができれば理想的です。

新たな販売促進をする、看板をつくる、のぼりをつくる、読書・研修を受けて成長する、新たな商品・仕入先を開拓するなどを行うことにより、売上高・利益をさらに高める取り組みをします。

簡易キャッシュフロー

利益(所得)+ 減価償却費 = 簡易キャッシュフロー

これを理解するためには、減価償却費を理解する必要がありますが、これは後述します。

車や、店舗の内装工事費など、高額で1年間ですべて経費に計上できないもの(固定資産)を国が定めた基準で1年毎に費用計上するものを減価償却費といいます。

減価償却費は、費用計上時にはお金を支出しません。

なぜなら、例えば営業車であれば、購入時に支払いは済んでいるからです。

ややこしいので、ローンで買うとかリースで買うというのはここでは置いておき、現金で一括で支払ったとします。100万円で買ったとしたら、これはその購入した年に全額経費にはできません。普通車であれば6年、軽自動車なら4年と分割して経費計上するように決められています。(法定耐用年数)

そこで、利益(所得)を計算する上で、一度経費の一部として計上したお金の支出を伴わない減価償却費を簡易キャッシュフローでは再び足します。

利益(所得)に実際に支出がない減価償却費を足すことで、わかるキャッシュベースの利益(所得)が簡易キャッシュフローです。

先程、利益(所得)から諸々支払うと言いましたが、減価償却費がある場合はこちらで考えることが大事です。

残った利益

借入元本返済額、個人家賃・住宅ローン、必要な月々の生活費を差し引いたのが事業として残った利益です。

もちろん、それを個人の財産としての貯蓄にあててもいいですが、事業への再投資という観点は忘れないでください。

 

収支計算書(月平均)経費内訳例

前のスライドで、経費と一括りで表現したものの内訳です。

具体的にどのような経費が事業で発生するのかを検討します。

店舗・オフィスを借りるなら、家賃・水道光熱費が発生します。

借入をしていれば、支払利息が発生します。

通信費は携帯・ネットの利用料や、郵送費などですね。

消耗品は、幅広いです。飲食業なら割り箸、タオル、食器などです。

オフィスであれば、文具・パソコン周辺機器、プリンタインクなども消耗品です。

電車、新幹線、飛行機、出張先での宿泊費など事業で移動する費用は旅費交通費です。

広告宣伝費は名刺、看板、ポスター、ショップカード、ホームページ、チラシなど名前の通り宣伝費です。

減価償却費はさきほど説明した、固定資産の1年あたりに計上できる費用のことです。

あと、仕事上のお付き合いの接待交際費などもあります。

雑費は他のどれにも当てはまらない経費です。

まとめ

収支計算書の構成をまずはご理解いただき、その中で、みなさまの事業ではどれが具体的に当てはまるかを考えて数値計画を立てましょう。

 

次回予告

次回は”売上高の計算方法”です。10月8日(月)朝5時に配信予定です。

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丹波経営研究会