創業者と会社員の違い|ブログで創業塾0020
会社員と独立後の両方を体験した経験をお話します。
今、思うと姿勢が受け身か主体的かの違いのように思います。
なので、会社員でも創業者のような姿勢で働いている方もたくさんいらっしゃいます。
365日、24時間、事業のことを考えている。
私が会社員だった時は、退社して、ウォークマンを聞きだしたら仕事のことは忘れていました。
オンとオフの切り替えが明確だったように思います。
まだまだぺーぺーで、言われたこと、指示されたことをする業務の方が多かったからでしょう。
しかし、創業して経営者となると、そうは言ってられません。
365日、24時間、ずっと頭のどこかで事業のことを考えています。
当たり前ですが、誰にも頼れませんし、誰かの指示で動くということもありません。
考えるのは自分ですし、やるかやらないかも自分次第です。
出勤・勤務が自由 → 強い自制心が必要
大先輩の中小企業診断士の先生が、創業塾で言われていました。
「創業して成功できるのは自己管理ができる人」
まさにその通りだと思います。
会社員時代は、決められた日・時間に出社し、残業の程度はありますが、決まった時間に帰宅します。
人の、会社の決めたルールのもとで働くのは、楽だったんだと創業して気づきました。
創業すると、出勤・勤務は自由です。
1日何時間働いてもいいです。
月に何日休んでもいいです。
誰に気兼ねする必要もありません。
これだけ聞くと、とても魅力的に聞こえます。
しかし、このような自由な環境で仕事をするためには、強い自制心が必要です。
ついつい人は楽な方に流されてしまいます。
テレビを見る、スマホをいじる、SNSをする、ゲームをする、気分転換と称してゆっくりお茶を楽しむ。
これらを止めてくれる人はいません。
それは自分ひとりです。
特に、自宅兼事務所・仕事場の場合は仕事とプライベートの切り替えが難しいです。
私も最初、この切り替えに大変苦労しました。また、今も最適なバランスを追求中です。
自己管理ができること、身を修めることは永遠の課題です。
ここで特に注意いただきたいのは店舗業の方です。
以前、創業セミナーで創業されたお店に行ってみたら、その日は貸し切りで空いていませんでした。
事前にHP・ブログ・SNSでその情報の記載はなく、足を運んでがっかり。
二度とそのお店に行こうとは思いませんでした。
自営業だとやむを得ない場合もありますが、不定期に休まれる場合や、先に述べたように貸し切り中といった場合がよくあります。
別に収入があり、道楽・趣味の範囲であれば店舗の開店も自由で結構です。
しかし、収入源としての事業であれば、お客様への約束として定休日・営業時間はきちんと決めて、守る姿勢が重要です。
告知した営業日、時間を守り、臨時休業・貸し切りで入れないなどの時はあらかじめ予告する。
それも店頭で紙で告知するだけでなく、今の時代、ネットでも告知することが大切です。
不規則なお休みは、顧客の支持を失ってしまいます。
「あのお店はいつ休みなのかわからん。この前も休みやった。いつ営業してるんやろ?」
こんな風に思われるのは非常にまずい状況です。
毎日が意思決定の連続
「困ったら上司、社長に相談したら解决してもらえる」
こういった甘えは創業すると、一切できなくなります。
当たり前ですが、すべて自分が意思決定を行います。
助言や提案を外部やスタッフからもらえても、意思決定をするのは自分です。
責任はすべて自分です。
このことをポジティブに感じないのであれば、創業はやめておいた方が良いかもしれません。
・店舗を借りるか、自宅でするか。
・人を雇うか、当面は1人でするか。
・採用基準をどうするか。
・何時から何時まで働くか。
・いつ休むか。
・依頼された仕事を受注するかどうか。
・どんな商品・サービス構成にするか。
・備品としてどのパソコンを買うか。
・ホームページをつくるか、無料か、有料か。
・広告宣伝をどうするか。
毎日があらゆる意思決定の連続です。
人に依存することはもうできません。
創業すると100%自分で決める覚悟が必要
以上のように、創業すると自由です。
それは自分による意思決定の連続です。
100%自己責任で決断する覚悟が必要です。
この点は上がいる会社員の方が断然楽です。
逆に言うと、すべて自分で決められるほど、やりがいのある面白いことはありません。
私はどちらかというと、自分で考えて決めていく方が好きで、それが勤務することよりも大きく上回っていることに独立してみて確信しました。
私の場合、ストレスは独立したことが確実に減りました。仕事へのプレッシャーは大きくなりましたが。
今、勤務中で創業を目指すのであれば、
「自分が社長だったらどうするか、上司だったらどう決めるか。」
と、一つ上の立場になって、常に考える習慣を持つことが独立マインドの醸成につながると思います。
創業するには、まず心構えからです。
次回は本講座の構成と進め方です。
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<自己紹介>中小企業診断士 岩橋 亮(Twitter名:りょうさん)
1980.11.28生。B型、射手座、左利き 大阪府三島郡島本町育ち。関西大学商学部卒 システムエンジニアで上場企業に就職(千葉・東京)。 自己啓発で中小企業診断士の勉強を開始。資格学校の先生に憧れ中小企業経営に携わるべく 社員20人の税理士法人に転職(京都)。 1度目は足切りに泣き2度目で中小企業診断士合格。経営支援に特化すべく27歳で独立。創業時、廃業の危機を乗り越え軌道に乗り現在14年目 「創業時にお金がかからず、継続的に色々と気軽に相談できる場所があれば」 を具現化しようと 2020.4オンラインバーゆうてんかをオープン
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