毎月計画・実績を比較・分析し、経営に活かす

せっかく作成した創業計画書も、融資を得る、補助金を得るといった目標を達成した後はお蔵入りということもよくあります。

しかし、ぜひとも月々の経営にその計画を活かしていただきたいと思います。

表のように計画値と実績値の差額(差異)を出し、分析しましょう

スライドは飲食店の例です。

売上高が100万円下がったのは回転率が1.3低かった。だからメニューの提供速度を上げようと考えています。

また、売上原価の売上高に対する比率が計画よりも10%高かったので、仕入の見直しをして原価率を下げようと考えています。

人件費が高かったのは、新人育成のために厚めにしたという理由があり、育成することでこの点を翌月解消しようとしています。

数値はあくまで結果です。その背景には、原因欄のような理由が必ず存在します。

その原因を明らかにし、来月以降どうするかを考えることがとても大切です。

よくある不振店の原因の一つに丼勘定があります。

経営者としての数値の見方を心得ていないと、なかなか儲かるようにはなりません。最悪、廃業となってしまいます。

また、数値面は領収書などを税理士さんに丸投げし、1〜12月が過ぎ、3月の確定申告の時期にならないと経営成績がわからないというケースもあります。

これでは1〜12月の間に数値を根拠になんの対策をしたらいいのかわからないまま1年が終わってしまいます。

できる会社は毎月の損益把握が早いです。翌月の1週目には前月の経営状態を把握しておられます。

クレジット売上、掛け仕入、クレジットカードの費用明細、これらが来るのを待っていると経営状態の把握は翌月、翌々月とどんどん遅くなります。

入金・出金ベースではなく、売上発生時・仕入・経費購入時の数値でおおまかでもいいので経営状況を把握しましょう。

優れた数値管理ができることは、優良企業の共通店です。

年間の利益・税額を事前に予測する

個人事業の場合、1年は1〜12月で、3月15日までに確定申告を行います。

年明けにまとめて経理事務をすると、

「えっ!こんなに利益が出たの!?税金がすごい金額になる」

と気づいても、後の祭りです。なぜなら、1年間は過去の話で、もう新たな1年間(会計期間)がはじまっているからです。

別に経費の無駄遣いを推奨しているわけではありませんが、思った以上に利益が出そうであれば、必要な出費(事業のための投資)は行った方が良いと考えます。

例えば、小規模企業共済などの経営者の老後に備えた対策をする。社員研修によるスキルアップ、社員旅行・社内行事・職場環境改善・決算賞与による士気高揚、看板の交換・ホームページの更新・会社案内・パンフレットの整備、調理器具・テーブル・イス・食器の刷新といった設備投資。

私は成長・進化するお店が好きです。

具体的には、社員が昨年より働きやすくなったなと感じること、顧客が「おっ!ここが新しくなったな」と気づくことです。

社員には将来への明るい展望を、顧客には常に改善し、飽きさせない工夫をしましょう。

そのための必要な出費です。

10月前後に1〜9月の実績と、10〜12月の見込みを計算することで、1年間の売上・利益の予想ができます。

これをもとに、こういった投資活動をされてはと思います。

思ったより利益が出ないのであれば、残りの期間、何か経営改善が必要と考え、新しいチャレンジをしましょう!

まとめ

このように、計画を立てたら終わりではなく、日々の経営に数値を活用することで、より優れた経営ができるようになります。

 

次回予告

次回は”資金計画”です。12月24日(月)朝5時に配信予定です。

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