誰のための創業?~創業動機~|ブログで創業塾0050
創業の動機
あなたの創業は誰のためですか?
創業時は必死のパッチで、このようなことは考えられないかもしれません。
ただ、強い動機は粘り強さを生みます。ピンチの時に投げ出さない勇気を得られます。
決してあきらめない意思は、動機から生まれます。
自分のためであり、お客様に喜んでいただくためであることは基本の基本ですよね。
しかし、事業を継続して安定させるためにはその下の要素も必要です。
社員と社員の家族
まず社員と社員の家族。ここでいう社員というのはパートさん、アルバイトさんを含めた従業員すべてです。
特に昨今は少子高齢化の影響もあり、
「今までのように求人広告をしても、応募が少なくなった。応募がなくなった」
という中小企業の社長さんのお話をよく直接聞きます。
人財が定着することは、組織として成長する大前提です。
そのためには、働き続けたいと思える環境づくりが経営者の大事な仕事です。
社員さんに、
「自分の子どももここで働かせたい」
と言わせれば、大成功です。
また、社員さんが周りの人を紹介してくれる職場も、とてもいい職場です。
長く継続させるには、経営者が夢・ビジョンを継続的に熱く語り続け、共感してもらうことも大切です。
将来の見通しが不安な会社には誰もいたくないですよね。
逆に、職場環境が悪いと、あるいは最初の受け入れがお粗末だと、短期間でやめてしまいます。
求人広告を出し、面接を行い、入社の事務手続きをして、教育を開始する。
求人活動にはかなりの時間とお金を投資します。すぐにやめられてしまうと、これが繰り返され、膨大なコストとなります。
また、すぐにやめてしまうことが続くと、教える側もやる気がなくなってしまいます。こうなると悪循環です。
社員の価値観を理解し、個別に、お互いにWin-Winになるようによく話し合いましょう。
まず、社員を理解することに徹してから、経営者の考えを理解してもらうのは、良い手順です。
仕入先・外注先
仕入先・外注先との共存共栄も事業継続には必須の要素です。
ある会社は、海外の協力工場に資材を送る時に、日本のお土産や、現地の方が好きそうなものを同梱して送っておられました。
馴れ合いにならず、お互いに切磋琢磨することが大切ですが、片方だけが儲かるような関係は長続きしません。
低価格、コスト削減要求を繰り返していると、依頼先は他の得意先を探そうと考えはじめます。
百貨店や問屋・小売店が思うように売ってくれなくなり、直接ネットで販売をはじめるメーカーも今は珍しくありません。
ここでもお互いがWin-Winになる関係を模索することが大切です。
京都・日本・世界
「我が社は世界的視野に立ち」
と浜松の町工場の時から言われていたのが、本田技研工業株式会社の創業者、本田宗一郎さんです。
地域に貢献する、日本をよくする、世界に貢献する。
創業当初はそんなことを言ってられない時期もありますが、
ぜひそんな志を持って、創業していただきたいです。
思いだけでなく、具体的な行動があれば、応援してくれる人も増えていきます。
私の創業動機
良い会社づくりのお手伝い。
これが私のしたかったことです。
また、関与した会社が長寿企業として継続してくれたらいいなと思っています。
そのためには目の前の業績改善が必要です。
そのために販売促進・日々の改善につなげる事業計画作成支援を今はメインにさせていただいています。
最初から経営理念はスライドのようなことを掲げていましたが、実際には目の前にある仕事の機会に取り組むことで精一杯でした。
徐々に本当にしたい仕事の割合を増やしていっているのが現状です。
Win-Win
一人勝ちは短期的な反映はありえても、持続的な成長は期待できません。
社員、地域、社会、関わるすべてのものが幸せになることをイメージして事業を進めましょう。
次回は、退職後の出費についてです。
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最初の記事:はじめに
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<自己紹介>中小企業診断士 岩橋 亮(Twitter名:りょうさん)
1980.11.28生。B型、射手座、左利き 大阪府三島郡島本町育ち。関西大学商学部卒 システムエンジニアで上場企業に就職(千葉・東京)。 自己啓発で中小企業診断士の勉強を開始。資格学校の先生に憧れ中小企業経営に携わるべく 社員20人の税理士法人に転職(京都)。 1度目は足切りに泣き2度目で中小企業診断士合格。経営支援に特化すべく27歳で独立。創業時、廃業の危機を乗り越え軌道に乗り現在14年目 「創業時にお金がかからず、継続的に色々と気軽に相談できる場所があれば」 を具現化しようと 2020.4オンラインバーゆうてんかをオープン
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