事業計画書の役割イメージ

事業計画書はよく航海に例えられます。

目的地もなく、海をただよう幽霊船には誰も乗りたくないですよね。

出発するには行き先、目的地があります。

例えば、『海賊と呼ばれた男』のモデルとなった出光興産の創業者出光佐三氏は、石油の小売を、石油元売が直営店を全国に設け、中間搾取なしで低価格でガソリンや灯油、機械油を消費者に届けることを目指し、実現されました。

本田技研工業の本田宗一郎さんは、浜松の町工場時代から、『我が社は世界的視野に立ち』とうたい、実際にバイクの世界レースに挑戦し、世界一に輝いています。

ソニーの設立趣意書には、『真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設』と掲げられています。

多くの人に共感してもらえる目的を持つと、賛同者も集まりますね。

最終目的地は、大きな方向性を示してあれば、あまり具体的でなくても良いと私は考えています。

 

航海と事業計画

・目的地はどこか?

→何を目指しているのか。この事業の存在意義は何か?

・どのような地形を通るか?

→創業して軌道に乗るまでの工程表は?

・船の性能はどうか?

→強みや特徴は十分磨いているか?新たに身につけるべき技術・ノウハウはないか?

・何ヶ月かかるのか?

→軌道に乗り、事業を継続できる利益確保は何ヶ月以内に達成するのか?

・スケジュールはどうするのか?

→何を準備し、いつ開業するのか?

・水と食料はどれだけいるか?

→必要な資金はいくらか。

・水と食料をどこから調達するか?

→仕入先は決まっているのか。信頼関係を築けているか?

・必要な人員とその役割は?

→家族で当面回すのか、人を雇うのか、何を任せるのか。

 

事業計画をもとに日々PDCAサイクルを回す

PDCAサイクルとは、Plan Do Check Actionの頭文字をとったものです。

計画を立て、実行し、評価し、改善行動につなげる、それを定期的に繰り返すことです。

前回もお話したように、事業計画書があるから想定内・想定外が把握できます。

PDCAサイクルは回転数(年に何回するか)と、その(検証内容と改善の中身を具体的行動まで実施すること)が重要です。

計画を立てることは大事ですが、何がなんでも細部の計画内容にこだわる必要はありません。

柔軟に状況変化に応じて、軌道修正する臨機応変さが大切です。

計画通りに行くことはまずありません。時には大きくズレながらも、大きな目的地・方向性だけは時々確認し、思い出しながら舵取りをしていきましょう。

 

次回予告

次回から、事業計画の目的についてもう少し考えていきます。

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