事業計画書の目的

多少くどいかもしれませんが、事業計画書の必要性についてもう少しお話します。

なぜなら、事業計画書が必要だと思っていただかないと、創業計画を立てる気になっていただけないからです。

ここでは2つの視点で考えます。

 

自分のため【航海図】

・「何のために創業するのか?」「将来の夢」の初心を確認し、振り返るため

→動き出すと、初心は忘れがちです。原点に戻る時間を時々持ちたいですね。旅行など、非日常の時間に考えるのもオススメです。私も失恋・転職・独立など、人生の区切り毎に旅行をしています。

・「いつまでに実現するのか」の期限を明確にするため

→夢に日付をつけると、実現が一気に近づきます。創業を決心したら、創業する日を決めましょう。すると、それまでにやるべきことが明確になり、行動にスピード感が生まれます。

・事業として、継続していけるのか。生活が成り立つのかを検証するため

→数値の感覚は経営者になる以上、必須です。いきなり理想のお店を追求しすぎると、採算が合わないということもしばしばあります。きちんと数値面を検証しましょう。事業がまず、軌道に乗り、継続できるように。

・事業計画書と実際の売上・業績の違いを検証するため

→これは過去2回にわたってお伝えしていますね。開業以降はここがとても大切です。

・事業計画書を作成することにより、自分が置かれている現状がよくわかる

→網羅的な創業計画書作成を通じて、よく考えられている点、考えてなかった点に気付くことができます。

・自分の現状を客観的に把握できていれば、突然の出来事に柔軟に対応できる

→突発的な出来事があっても、よく計画して準備してあれば、慌てることはありません。リスク・課題についてもよく考えておきましょう。

 

自分以外に伝える

・家族の理解を得るため

→口頭で言うよりも、計画書である方がはるかに本気度が伝わり、説得力が高まります。

・一緒に働く人と共有するため

→計画内容を話す上でも、計画書が作成していれば、話す内容が整理されているはずです。

・お客様、パートナー(仕入先・外注先)に伝えるため

→これは計画書そのものを見せるというより、必要な部分を例えばホームページやSNS・ブログ、販促ツールを用いて発信する時の素材が創業計画書に用意されているという意味です。創業者の思いを伝え、共感してもらうことは、根強いファンを獲得する上でもとても大切です。

・事業に必要な融資・補助金等を得るため

→金融機関は計画書があり、数値計画もきちんと考えられていないと、融資をしてくれることはまずありません。創業補助金は事業計画書を応募者の中で相対評価し、より優れているものを予算の範囲で採択します。補助金の種類により、求められるレベル・倍率は異なりますが、事業計画書なしで補助金を受けられることはありません。

余談ですが、創業支援はその年の国の創業支援についての政策にかなり影響を受けます。創業に関するセミナーも国が全国で開催する場合もあれば、都道府県・市町村が独自予算で開催する場合もあります。創業補助金も同様です。最寄りの商工会・商工会議所に相談すれば、募集・募集予定のセミナー・補助金情報が得られます。市町村によっては、創業相談窓口があり、専門家や金融機関の相談を無料で受けられることもあります。

 

まとめ

どうでしょうか。事業計画書の必要性を少しでも感じていただければ幸いです。

創業セミナーや、商工会・商工会議所等の支援機関で、職員・専門家・創業予定者など、多くの方に創業計画書を見てもらい、意見をもらったり、添削してもらうことで計画のレベルは確実にUPします。

たくさんの人に見てもらい、意見を謙虚に受けとめ、自分が必要だと思う修正を行って完成度を高めましょう!

 

次回予告

次回は事業計画書を作成する3つのポイントについてです。

次の記事:事業計画書を作成する3つのポイント

前の記事:事業計画書の役割イメージ

最初の記事:はじめに

丹波経営研究会