SNS8つの用途・「いいね!」「フォロー」を消される理由『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』

SNS(facebook・twitter)活用
【今回の一冊】
◆タイトル:Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本
◆著者:高橋 暁子
◆出版社:日本実業出版社
◆ページ数:254
【こんな方にオススメ】(5段階)
●Facebook、Twitterをビジネスで活用したい ☆☆☆☆☆
●ソーシャルメディアを中小企業で活用している事例が知りたい ☆☆☆☆
【レビュー】
●ソーシャルメディアは弱者のメディア
大企業でない限り、自社の情報を周知させることは容易ではなく、広めるためにはCMを打つなど多額のお金を必要とする。
ところが、ソーシャルメディアはそうではない。
ソーシャルメディアで情報が拡散するかどうかを決めるのは、コンテンツ自体の力なのだ。
コンテンツ次第なのだから、努力次第では誰の手にも届く可能性がある。
まさに、ソーシャルメディアは弱者のためのメディアなのだ。
今まで、広く自社のこと、広めたい製品をPRするのはどうしてもお金が必要で、大企業や資本力のある企業が大きなアドバンテージをもっていました。
しかし、FacebookやTwitterをはじめとするソーシャルメディアの台頭で、お金をかけず、誰にでもチャンスが生まれる環境が整ってきました。
ソーシャルメディアに興味があるが、ビジネスにどう使ったらいいかわからないという方はまだまだ多いと思います。
これからソーシャルメディアをビジネスに活用していきたいと思っている中小企業者、個人事業者にヒントが満載の一冊です。
(1)ソーシャルメディア8つの用途
1.ブランディング
2.広報活動
3.キャンペーン利用
4.顧客サポート
5.サイト流入増加
6.製品・サービス改善、商品開発・企画
7.EC連動
8.採用活動
ソーシャルメディアはこれだけ多くの目的で活用できる。また、活用目的は1つではなく、複数の目的に向かって利用されていることもある。
なんのためにSNSを活用するか、この目的を最初に明確にすることはとても大切です。
読み手のファンにとって、有意義で面白い、楽しい情報発信をしたいものです。
(2)ビジネスの話はおまけ程度に
ツイッターでは、交流や信頼関係、あるいは有益な情報のやりとりなどがメインであって、ビジネスの話はおまけ程度に出すことだ。
ユーザーがあなたの会社やあなたを信頼し、評価していれば、こちらからあえて話題に出さずともビジネスになっていくもの。
フェイスブックページでの情報の出し方も同様だ。
<企業のフェイスブックページの「いいね」を取り消した理由>
1.企業からのお知らせが頻繁すぎるから
2.自分のウォールが混雑して整理する必要が出てきたから
3.更新が繰り返しばかりで飽きたから
<ツイッターをアンフォローする理由>
1.更新が繰り返しばかりで飽きたから
2.自分のタイムラインが混雑して整理する必要が出てきたから
3.企業のツイートが頻繁すぎるから
SNSではビジネスはおまけ。
Twitterでやたらフォローしているけど、フォロワーが少ない方はこの点がまずいように思われます。
お知らせが頻繁すぎる、内容に飽きてきた、耳が痛い言葉ですね。
フォロワーやファンの減少が目立つようであれば、一度投稿内容を見直す必要があります。
読者の視点で見続けたい内容かをチェックしましょう。
(3)特定の一人を想定しよう
コミュニケーションを取る際に困るのが、相手の顔が見えないことだ。
自社の顧客といっても、年齢や性別、性質など、ユーザーはじつにさまざまだ。
そんなときは、たった一人の顧客を想定してコミュニケーションをとるといい。
たとえば米ウォルマートは、小さな子供がいて生活に余裕がなく安い品物を短時間で効率的に購入したい女性を設定し、商品の仕入から棚の配置までを工夫、まとめ買いすると割引になるサービスなども彼女のために用意した。
コア・カスタマーである彼女が満足することが、結果的に多くの顧客の満足につながるのだ。
ペルソナ分析ですね。
この顧客層の定義が広ければ広いほど、焦点がぼやけ、特徴が薄くなっていきます。
コア・カスタマー、もっともっと来店してほしいお客様像を紙に書いてみましょう。
●導入前に注意すべきこと
まず始める前に、目的は何か、自社のターゲットユーザー層はどこかを明らかにすべきだ。
これがはっきりしないまま始めると、運営方針などがブレて何の効果も出せないことになってしまうだろう。
またソーシャルメディアは、短期間で効果が現れるものではない。それどころか、手間や時間と顧客の満足度は比例すると考えたほうがいい。
「手間や時間と顧客満足度は比例する。」
全くその通りだと思います。
加筆に加筆を重ねた力作記事がやはり閲覧数が私のブログでも多いです。
お金はかかりませんが、本気で継続的に手間と時間をかけないと、ソーシャルメディアは効果が出ません。
目的とその決意が最初に必要ですね。
本書は前半でソーシャルメディアの特徴、フェイスブック・ツイッターの特性を紹介された上で、組み合わせることの大切さについて紹介しております。
次に、大手企業の活用事例、さらに注目企業・個人の最新活用事例として、小規模な事業者や飲食店でどのように活用されているかが具体的に紹介されているのが大きな特徴です。
そして、事例をふまえて最後に活用する上でのポイントがまとめられております。
特に大手企業に限らず、中小企業や個人の事例を紹介している点が特筆に値します。
事例企業のフェイスブックページやツイッターはもちろんインターネットで現在の情報発信も閲覧できますので、実例を具体的に学ぶことができます。
私自身もフェイスブック、フェイスブックページ、ツイッターを試行錯誤しながら活用していて参考になる点も多く、大変勉強になりました。
一番大切なことはしっかりと事業戦略を考え、ソーシャルメディアの位置づけ、目的を明確にし、継続することだと思います。
本書でソーシャルメディアを活用するイメージをふくらませ、ビジネスで活用するきっかけ・動機付けにされてはいかがでしょうか。
【目次】
はじめに
ソーシャルメディアをなぜ活用すべきなのか?
フェイスブック×ツイッター組み合わせるからうまくいく
フェイスブック×ツイッター有名企業・団体の最新活用事例
フェイスブック×ツイッター注目企業・個人の最新活用事例
フェイスブック×ツイッターさらに活用するためのポイント
【今回の一冊】
◆タイトル:Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本
◆著者:高橋 暁子
◆出版社:日本実業出版社
◆ページ数:254
【おすすめ度】(5段階)
●総合 ☆☆☆☆☆
●読みやすさ ☆☆☆☆
【関連書籍のレビュー】
【編集後記】
今回はソーシャルメディアを取り上げてみました。
小さな企業でも情報を発信できる環境が整い、面白い時代になったと感じております。
ソーシャルメディアを活用するのはお金はかかりませんが、時間と労力はかかります。
そこで頭を悩ます事業者も多いようです。
無理なく楽しく継続できるサイクルを確立することが大事ではないでしょうか。
また、活用する前に事業戦略、理念、伝えたい強い思いがあり、一貫性があると注目されやすいですし、継続できるモチベーションにもつながると思います。
【目指せ200冊レビュー!】
今回で102冊目です。
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