嫌われる勇気

 

【今回のテーマ】

生き方

 

【今回の一冊】

◆タイトル:『嫌われる勇気』

◆著者:岸見 一郎/古賀 史健

◆出版社:ダイヤモンド社

◆ページ数:296ページ

◆2013.12

 

【こんな方にオススメ】(5段階)

●対人関係がうまくいっていない ☆☆☆☆☆

●新年から新しい自分になりたい ☆☆☆☆

●アドラー心理学を学びたい ☆☆☆☆

 

【レビュー】

●ライフスタイルとは

・人の性格や気質を「ライフスタイル」とアドラー心理学では言う。

・「私は悲観的な性格だ。」を「私は悲観的な”世界観”を持っている。」と言い換える。

・「性格」という言葉には「変えられない」というニュアンスがあるが、「世界観」であれば変容させていくことも可能

・アドラー心理学ではライフスタイルは自ら選びとるものだと考える。

・あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているから

前々回の『幸せになる勇気』につづいて、本書をご紹介します。

読む順番は『嫌われる勇気』→『幸せになる勇気』です。

ライフスタイルとはモノの見方・考え方のことです。7つの習慣でいうパラダイムのことです。

性格や気質と解釈していると、変えられないと感じるものが、世界観とすれば、変えられると言われています。

「ITは難しそうでようわからん。」という年配の世界観の方に、スマートフォンやタブレットを実演したり、触っていただくことで、

「意外と簡単にできるもの。」と認識を変えられることはよくあります。

本書を通じて、あなたのライフスタイル、見つめ直してみませんか?

 

(1)劣等感と劣等コンプレックス

・人は無力な存在としてこの世に生を受ける。

・その無力な状態から脱したいと願う普遍的な欲求を持っている。これを「優越性の欲求」と呼ぶ。

・人は誰しも、優越性の追求という「向上したいと思う状況」にいる。

劣等感・・・理想に到達できていない自分に対し、まるで劣っているかのような感覚を抱く。

劣等コンプレックス・・・自らの劣等感をある種の言い訳に使いはじめた状態のこと。

・「わたしは器量が悪いから、結婚できない。」「わたしは学歴が低いから、成功できない。」など。

・本来はなんの因果関係もないところに、あたかも重大な因果関係があるかのように自らを説明し、納得させてしまう。

健全な劣等感とは、他社との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの。

劣等感を持ち、理想の自社を目指す経営者は伸びます。

しかし、

「景気が悪いから、何をしてもダメだ。」

「大手企業が進出して、どうしようもない。」

「国の施策が悪いから、うちも大変だ。

と、劣等コンプレックスを中心に言う経営者はその考え方をまず変える必要があります。

健全な劣等感が、劣等コンプレックスに陥っていないか、注意しなければと思いました。

 

(2)課題の分離

・われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない。」

・他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになる。

・われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要がある。

・そして、他者の課題には踏み込まない。

・あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること、によって引き起こされる。

・例えば、子どもの勉強は子どもの課題。「勉強しない」を選択した時、授業についていけなくなる、希望の学校に入れなくなることを最終的に引き受けなければならないのは親でなく子ども。

・親は勉強が本人の課題であることを伝え、もしも本人が勉強したいと思ったときにはいつでも援助をする用意があることを伝えておく。けれども、子どもの課題に土足で踏み込むことはしない。

馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない。

仕事をしていて、経営者との距離感に悩むことがよくありました。

その時に、大きな助けになったのがこの考え方です。

顧客の企業に踏み込めば踏み込むほど、自分がなんとかしなければという意識が高まります。

相手の行動に期待し過ぎて勝手にガッカリすることもよくありました。

しかし、そうではなく、あくまで支援者として最良の仕事ができたか、もっと改善すべきことはないかと考えることで、随分心が軽くなりました。

課題の分離を意識することで、本当に対人関係がとても楽になりました。

 

(3)自由とは

・「自由とは、他者から嫌われることである。」

・誰かに嫌われていることは、それはあなたが自由を行使し、自由に生きている証である。

・嫌われることは苦しい。できれば誰からも嫌われずに生きていたい。

・でも、すべての人から嫌われないように立ち回る生き方は、不自由きわまりない生き方であり、同時に不可能なこと。

・他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。

幸せになる勇気には、嫌われる勇気も含まれる。

小さい頃から、めちゃくちゃ周りの目や評価を気にしていました。

独立開業してしばらくも、他人の目線をかなり気にしていました。

今は、ゼロではありませんが、かなりこの意識が薄まり、他人にどう思われようが気にしなくなりつつあります。

他人から嫌われてもいいと割り切ることは勇気がいりますが、どの方にもいい顔をして全力で取り組むと身がもたなくなった経験があります。

この自由の定義は大変勇気づけてくれる言葉でした。

 

●普通であることの勇気

・アドラー心理学が大切にしているのが「普通であることの勇気」

・なぜ「特別」になる必要があるのか?

・それは「普通の自分」が受け入れられないから。

・だからこそ、「特別によくある」ことがくじかれたとき、「特別に悪くある」ことへと極端な飛躍をしてしまう。

・普通であることは、無能なのではない。

普通であることの勇気、小さな頃にこの考え方を知っていればよかったなと強く感じたメッセージです。

昔から、真面目で、これといった目立つところもなく、普通な人と思われてきました。

そして、悪さもできず、おとなしくしている自分があまり好きになれない幼少期でした。

学生時代だけでなく、社会人初期までこの悩みを引きずっていたように思います。

転職し、独立し、自分で道を切り開くようになり、この悩みは薄れていきました。

今は自分の子どもが同じように悩まないように、普通であること、ありのままであること、存在してくれているだけで十分なのだと伝えたいと思います。

今年最もインパクトがあったのが、このアドラー心理学との出会いでした。

7つの習慣にも通じる考え方が多く、この勇気二部作は会話形式であり、とても楽しく学ぶことができました。

楽しく学べるのですが、あとで実践するのが難しいなと思っていました。

そこで、こういう形で特に印象的だった部分をアウトプットすることで頭に刻み込もうとしています。

共同体感覚など、何度も読まないと理解し辛い概念もありますが、人生を変えることになるかもしれない本だと思います。

 

【目次】

第1夜 トラウマを否定せよ

第2夜 すべての悩みは対人関係

第3夜 他者の課題を切り捨てる

第4夜 世界の中心はどこにあるか

 

【今回の一冊】

◆タイトル:『嫌われる勇気』

◆著者:岸見 一郎/古賀 史健

◆出版社:ダイヤモンド社

◆ページ数:296ページ

◆2013.12

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【おすすめ度】(5段階) 

●総合 ☆☆☆☆

●読みやすさ ☆☆☆☆

 

【関連書籍のレビュー記事】

教育の目標とは?対話で学ぶアドラー心理学『幸せになる勇気』

●教育の目標とは?

(1)相談は3つの話で整理する

(2)競争ではなく協力

(3)幸福とは

●仕事における人間の価値は何で決まるか

教育の目標とは?対話で学ぶアドラー心理学『幸せになる勇気』

 

普遍の真理”人格主義”『7つの習慣』

●個性主義と人格主義

(1)時間管理のマトリックス

(2)信頼残高という名の財産

(3)人間関係の6つのパラダイム

●刃を研ぐ時間をとる第7の習慣

 

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【編集後記】

今回で本ブログの定期投稿は一区切りです。

今後は不定期ですが、ご紹介したい書籍があればブログで書いていきます。

これまで定期行動にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

【メールマガジンは2016年で終了。2017年から本ブログは不定期に】

業務全般の見直しの結果、

2017年からは本の紹介ブログは

不定期とさせていただくことにしました。

本の紹介以上に、現場を通じて学んだことなどを

ブログで更新していく方針にします。

もちろん読書はずっと続けていますし、

今後も「これは!」というものは紹介していきます。

同時にメールマガジンは2016年を持ちまして

終了させていただきます。

長い間の購読ありがとうございました。

 

【目指せ300冊レビュー!】

今回で215目です。

 

【最新の書籍紹介はこちらで掲載しています】

岩橋マネジメントサービスHP

 

【過去の書籍紹介はこちらのブログに書いていました】

中小企業経営に役立つビジネス書・自己啓発書レビュー

 

【おわりに】

最後までお読みくださりありがとうございました。
今後とも引き続き、よろしくお願いいたします。   

丹波経営研究会