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【今回のテーマ】

生き方

 

【今回の一冊】

◆タイトル:『幸せになる勇気』

◆著者:岸見 一郎 古賀 史健

◆出版社:ダイヤモンド社

◆ページ数:296ページ

◆2016.2.26

 

【こんな方にオススメ】(5段階)

●日々を幸せに思えない ☆☆☆☆☆

●教育に携わっている ☆☆☆☆

●人生に疲れている ☆☆☆☆

 

【レビュー】

●教育の目標とは?

・教育が目標とするところは「自立」

・「自立」とは「わたし」の価値を自ら決定すること

・10歳の子どもでも自立はできるが、50歳や60歳でも自立できていない人もいる

・教育とは「介入」ではなく、自立に向けた援助

・アドラー心理学の目標

<行動面>

 ・自立すること

 ・社会と調和して暮らせること

<心理面>

 ・わたしには、能力がある、という意識

 ・人びとはわたしの仲間である、という意識

・教育する立場にある人間、組織の運営を任されたリーダーは、常に「自立」という目標を掲げておかねばならない

・自分の人生は、日々の行いは、すべて自分で決定するものだと教えること

・決めるにあたって必要な材料-たとえば知識や経験-があれば、それを提供していくこと。それが教育者のあるべき姿

・決断を尊重し、その決断を援助する。いつでも援助する用意があることを伝え、近すぎない、援助ができる距離で見守る

特にアドラー心理学を勉強したいと思ったのではないのですが、読んでみて面白く、繰り返し読んで聴いています。

本書はアドラー心理学を哲人と青年の会話形式でわかりやすく、具体例を交えながら語っています。

アドラー心理学の目標は上記の通り、行動面と心理面からなります。

「嫌われる勇気」の続編であり、読まれる場合は「嫌われる勇気」から読まれると良いように思います。

「アドラー心理学入門」も読みましたが、この2つの勇気の本から入った方がとっつきやすいです。

依存から脱却し、自立する。これは「7つの習慣」でも語られている考え方です。

本書は学校での教育を例にしている部分が多く、子育て真っ最中の私としては、とても考えさせられる内容です。

経営支援のゴールも自立と考えています。

小さな事業者であるほど、経営が苦しいほど常時コンサルティングをする費用を捻出するのは大変です。

例えばネット販促であれば、起ち上げと基本知識を提供し、

ご自身で運用・更新していける状態になることを理想としています。

支援しすぎもいけないと考えています。

子育ても経営支援もこの教育の目標は自立であるということを肝に銘じておかねばと強く思いました。

 

(1)相談は3つの話で整理する

・カウンセリングで使用する三角柱

・今、3つのうち、どの話をしているかを整理し、相手に認識してもらう

・一面には「悪いあの人」もう一面には「かわいそうな私」

・カウンセリングの相談で話していることはけっきょくこのふたつしか語っていない

・われわれが語り合うべきは「これからどうするか」

・この三角柱を相談者に渡すと、多くの方が、自ら「これからどうするか」を選び、その中身を考えはじめる

経営支援の現場でもこのプロセスを辿ります。

私の場合、まず経営者の話を聴くことに徹します。

「景気が悪い」「大手チェーンがでてきた」「地域が疲弊している」「昔ほど顧客が買ってくれない」

こういったお話は「悪いあの人」のことですね。

「顧客数が減少している」「借入の返済が重たい」「以前はもっと売れていたのに」「人が採用しても続かない」

これらは「かわいそうな私」です。

一通り聴いてから、

「ではこれからどうしていきたいか。」

と聴いていくことで、これからの建設的な会話がはじまります。

その前提にはまず話をよく聴いて、信頼関係を構築することがとても大切です。

 

(2)競争ではなく協力

・ほめることは”能力のある人が、能力のない人に下す評価であり、その目的は”操作”である

・強さや順位を競い合う競争原理は、おのずと「縦の関係」に行きつく、勝者と敗者が生まれ、そこでの上下関係が生まれる

・アドラー心理学の提唱する「横の関係」を貫くのは協力原理

・誰とも競争することなく、勝ちも負けも存在しない

・他者とのあいだに知識や経験、また能力の違いがあってもかまわない

・学業の成績、仕事の成果に関係なく、すべての人は対等であり、他者と協力することにこそ共同体をつくる意味がある

この対人関係における縦と横の関係を学んでから使う言葉を意識するようになりました。

「○○してあげる」「ご苦労様」「褒める」といったことは縦の関係につながる言葉です。

前回黒川温泉の旅館の協力をご紹介しましたが、仕事においても協力関係をうまく構築することが大切ですね。

 

(3)幸福とは

・幸福とは貢献感である

・「私は誰かの役に立っている」という主観的な感覚があれば、それでいい。それ以上の根拠を求める必要はない

・「あなたのおかげで」と、感謝されたがっているのだとしたら、それは結果として相手の自立を妨げている

・人間はただそこにいるだけで誰かに貢献できている

・目に見える「行為」ではなく、その「存在」によってすでに貢献している

賞罰教育は競争原理につながるとアドラー心理学では説いています。

「相手に褒めてもらいたい」という感覚は私もずっともっていました。

相手に褒めてもらうことを期待していると、思った通りの反応が得られなければがっかりします。

しかし、貢献感は自分が持つものであり、相手は関係ありません。

これができると、とても楽になります。

 

●仕事における人間の価値は何で決まるか

・人間はひとりでは生きていけない

・われわれは働き、協力し、貢献すべきである

・すべての仕事は「共同体の誰かがやらなければならないこと」であり、われわれはそれを分担しているだけ

・人間の価値は「どんな仕事に従事するか」によって決まるのではない、その仕事に「どのような態度で取り組むか」によって決まる

職業に貴賎なしですね。

仕事の内容よりも、仕事に取り組む態度を見る。

この視点はとても重要だと思いました。

アドラー心理学は哲学とのことです。

・わたしたちはどこからきたのか。

・わたしたちはどこにいるのか。

・わたしたちはどう生きればいいのか。

これらの問いかけから出発したものが、宗教・哲学・科学とのこと。

哲学と宗教の違いは「物語」の有無だそうです。

私が生き方で強く影響を受けたのは、
自助論、論語、代表的日本人、7つの習慣です。

本書と嫌われる勇気は対話形式なので、読むのは楽しいのですが、
どう実践したらいいのかが後でわからなくなります。

なので、こうしてブログで書くことで整理しようと思いました。

アドラー心理学はとても建設的ですが、楽な道ではないです。

生き方を考えたい時におすすめの書籍です。

 

【目次】

第1部 悪いあの人、第一部悪いあの人、かわいそうなわたし

第2部 なぜ「賞罰」を否定するのか

第3部 競争原理から協力原理へ

第4部 与えよ、さらば与えられん

第5部 愛する人生を選べ

 

【今回の一冊】

◆タイトル:『幸せになる勇気』

◆著者:岸見 一郎 古賀 史健

◆出版社:ダイヤモンド社

◆ページ数:296ページ

◆2016.2.26

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【おすすめ度】(5段階) 

●総合 ☆☆☆☆☆

●読みやすさ ☆☆☆☆

 

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【編集後記】

今日で36歳の誕生日となりました。

年末が近いこともあり、

生き方の原点とこれからを考える時間を持ちたいと思います。

 

【メールマガジンは2016年で終了。2017年から本ブログは不定期に】

業務全般の見直しの結果、

2017年からは本の紹介ブログは

不定期とさせていただくことにしました。

本の紹介以上に、現場を通じて学んだことなどを

ブログで更新していく方針にします。

もちろん読書はずっと続けていますし、

今後も「これは!」というものは紹介していきます。

同時にメールマガジンは2016年を持ちまして

終了させていただきます。

長い間の購読ありがとうございました。

 

【目指せ300冊レビュー!】

今回で213目です。

 

【最新の書籍紹介はこちらで掲載しています】

岩橋マネジメントサービスHP

 

【過去の書籍紹介はこちらのブログに書いていました】

中小企業経営に役立つビジネス書・自己啓発書レビュー

 

【おわりに】

最後までお読みくださりありがとうございました。
今後とも引き続き、よろしくお願いいたします。   

丹波経営研究会