事業計画の実施段階での想定外の出来事に対する考え方
ドラッカーが、イノベーション7つの機会の中で、「予期せぬ出来事」を第一に挙げています。
「予期せぬ出来事」とは、当初の事業計画で全く想定していなかった成功や失敗のことです。
それは、見過ごされがちだが、これに着目し、誰も気づいていないニーズを発見し、その機会をとらえることがイノベーションの実現性の高いチャンスだということです。
事業計画の実施を支援させていただいていると、大抵、計画通りにはいきません。
また、当初のターゲットでない顧客に興味を持たれたり、全く想定していなかった用途が発見されたりしたことが、事業化の成功につながることが多いように思います。
ある製造業は、当初福祉業界向けの製品を開発しましたが、製品を見直し、シンプルにし、オフィス向けの用途として販売実績を挙げられました。
ある商工会議所の職員の方も、同じように
「当初想定外のニーズ・用途に対応したところがビジネスプランを成功させている。」
と言われていました。
事業計画・目標を立てることは大切ですが、固執しすぎず、柔軟に「予期せぬ出来事」をしっかりと受けとめ、分析することが大切です。
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