好きなことを仕事にできる!『あたりまえだけどなかなかできない起業のルール』
【感謝】
読者のみなさまへ
いつもありがとうございます。
この前の雪が未だに残っています。
そろそろ確定申告もしなければですが、相変わらずいろいろ追われています。多くの機会をいただけることに感謝。
初回投稿:2014.2.24
加筆更新:2019.10.22
【今回のテーマ】
創業・起業
【今回の一冊】
◆タイトル:『あたりまえだけどなかなかできない起業のルール』
◆著者:四ッ柳 茂樹
◆出版社:明日香出版社
◆ページ数:234
【こんな方にオススメ】(5段階)
●創業・起業を検討中 ☆☆☆☆☆
●創業・起業の各プロセスでのポイントを学びたい ☆☆☆☆
【レビュー】
●身の丈に合った起業
「会社にしがみつけば、退職するまで何とかしてくれる」
現在、こう考えている人はほとんどいないでしょう。
現実に、世界的な大企業ですら、なくなっているのです。
「会社にしがみつく」生き方が、最も危険な時代になりつつあります。
上場をして有名になって、世界一の企業に・・・という起業もあります。
しかしながら、好きなことを仕事にして、大きく儲かりはしないけれども、充実した日々を送るというような身の丈に合った起業の形態もあるのです。
本書では、自分の好きなことを仕事として起業する人たちのためのルールを取り上げます。
私は、日本の起業家が倍増すれば、日本社会全体がよくなると思っています。
筆者は、ドリームゲートや商工会議所の創業塾などで起業支援の実績を多数お持ちです。
私も”身の丈にあった起業”に大賛成です。新しい発想で、世の中の問題やお悩みを解決する新たな起業家がたくさん生まれればいいなと思います。
本書はそんな起業を目指す人にたくさんの気づきやヒントを与えてくれます。
(1)起業・経営のセミナーをうけてみよう
セミナーを受けると、起業に関する最新の情報を知ることができるとともに、起業仲間や先輩を見つけることができます。
また、講師や、ひょっとすると受講生の中に起業の師匠といえるメンターも見つけられるかもしれません。
私の場合は、同時期に起業している仲間がいなかったので、マイナス面もありました。
一番辛かったのは、困ったことがあったときにも、対等の立場で相談できる仲間がいなかったことです。
自社が成長していく上で、「競争相手」がいたほうが、モチベーションも上がりやすかったと思います。
起業仲間は異業種でOKです。むしろ異業種の方が競合関係にならず、なんでも話せるメリットがあります。
また、業界の常識は世間の非常識。他の業界の手法を応用することで他社と違うことができることもあります。
私も創業関係のセミナーをするときは、フェイスブックグループなどで、受講生同士がつながることを推奨しています。
(2)自分の強みを見つけよう
自分の強みを活かして事業をすることが大事です。
もし、自分の強みを活かしていない事業であれば、強みを活かした競合他社があったときに、なかなか生き残れないでしょう。
「自分の強み」を知っている人は案外少ないものです。
それは、身につけてきた知識や技術は、近くにいる人も身につけてきていることが多いからです。
強みを見つける1つの方法は、仕事上ではあまり接しない、あるいはあなたを知らない人に、自分の仕事や強みと考えていることを言ってみることです。違う業界にいる、あなたを知らない人のほうが、客観的な評価をしてくれるものです。
自分であたりまえだと思っていることも、他の人に話すと「すごいですね」と言われることがあります。
それは、自分の業界の外では、自分の知識・経験が大いに役立つ、強みになる可能性があることを意味しています。
私の経営支援の大きな役割の一つが、外部の視点で、強みに気づいていただくことです。
その業界にどっぷりつかっているほど、何が強みなのかが見えなくなっておられることが多いです。
積極的にいろいろな人に事業プランを聞いてもらい、フィードバックに耳を傾けましょう。
(3)起業の過程をブログに書いてみよう
小説でも映画でも、主人公が成長して大きなことを成し遂げるというストーリーは人気があります。
起業でも同じように、何も知らない状態から知識を得ていく、起業の準備ができていく過程での、レベルアップしていくストーリーに興味がある人は多いものです。起業をする直前には、このように起業までの過程を記したブログを作っていくのがいいでしょう。
たとえば、オープン3ヶ月前からブログを書き続けていたラーメン店のオーナーは、メニューの開発の過程やこだわり、そして内装工事の様子と、お店ができあがる様子を事細かにブログに記していました。
ブログにはコメントがたくさん寄せられ、オーナーもそれに返答したり、コメントを書いてくれた人のブログへ書き込みをしたりしていました。
そして、ラーメン店オープンの日。
それほど大々的な告知をしていないにも関わらず、オープン前から行列ができていました。その後は、こだわりの味も受け入れられたことから、今でも繁盛店になっています。
ブログで文章を書くのが億劫でも、今はSNSで写真をメインに起業プロセスを伝えることも可能です。無料でストーリーを伝え、共感してくれる人をオープン前から集めましょう!
●どんな仕事もお客様の期待以上に行おう
自分がやりたい仕事は、当然お客さまの期待以上に行うでしょう。
でも、最初からそのような仕事ばかりが来るとは限りません。
特に、起業当初は、多少自分には合わない仕事が来ることも多いものです。
それを断って、自分のやりたい仕事だけを待つのも1つの方法ですが、そういった仕事を請ける場合にも、全力で行い、お客様の期待以上のものを提供するようにしましょう。
満足度を高めることが評判につながるのももちろんですが、一生懸命やることで、その仕事ぶりを見ていた人から認められ、人のつながりから、自分のやりたい方向につながっていくこともあるからです。
自分自身の独立開業当初を思い出しました。
初心は大切ですね。私も創業当初は仕事を選り好みするよりは、何でも全力で一生懸命することが大切だと思います。
それが思わぬ次の機会につながることを体験しました。
見開きで1つずつなので、読みやすいです。
とても大切な視点がたくさん散りばめられていますので、創業・起業をお考えの方はご一読されてはいかがでしょうか。
【目次】
まえがき
もくじ
第1章 あなたは本当に起業したいのか
第2章 起業のネタを考えよう
第3章 ビジネスプランを考えよう
第4章 1人でも「社長」になる心構え
第5章 起業すると決心したら
第6章 起業直前の準備で成功をつかもう!
第7章 起業直後に差をつけるスタートダッシュ
第8章 起業家の仕事のルール
第9章 起業後の成功・成長ルール
【今回の一冊】
◆タイトル:『あたりまえだけどなかなかできない起業のルール』
◆著者:四ッ柳 茂樹
◆出版社:明日香出版社
◆ページ数:234
【おすすめ度】(5段階)
●総合 ☆☆☆☆
●読みやすさ ☆☆☆☆☆
【編集後記】
つい最近、創業塾の講師をさせていただきました。
創業予定者の横のつながりもできたみたいで、切磋琢磨してそれぞれの夢に近づいていっていただいたら嬉しいなと思います。
いろいろと気づきと、改善すべき点を考えさせられた貴重な経験でした。
【目指せ200冊レビュー!】
今回で147冊目です。
【おわりに】
最後までお読みくださりありがとうございました。
今後とも引き続き、当ブログをよろしくお願いいたします。
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