WEB集客の実践ポイント『金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ』
【今回のテーマ】
ITマーケティング
【今回の一冊】
◆タイトル:『金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ』
◆著者:永江一石
◆出版社:プチ・レトル株式会社
◆ページ数:ファイルサイズ: 14949 KB
◆2015.12.26
【こんな方にオススメ】(5段階)
●WEB集客を実現したい ☆☆☆☆☆
●インターネットマーケティングを考えている個人事業主、中小企業者 ☆☆☆☆
●ネット含む
メディア戦略を考えたい ☆☆☆☆
【レビュー】
●Googleに評価され、アクセスが取れるコンテンツの基本3点セット
・訪問者の役に立つ
・何度も来たいと思う
・みんなに知らせたいと思う
このGoogle様が評価する3点セットは普通の人も同じで、
Google様の評価はそれを代弁しているに過ぎない。アクセスが取れるコンテンツの基本は、
「自分が書きたいものではなくて、訪問者が読みたいものを書く」
ということ。必要なのは想像力。顧客視点に立って考えられる力です。
手抜きのショップ、零細企業は下記のような感じ
1.新商品とか入荷のお知らせ
・買う気満々以外の訪問者の役に立たない(セール情報は役に立つ)
・何度も来たいと思わない
・みんなに全然知らせたくない2.スタッフの内輪話
・全く訪問者の役に立たない
・二度と来たいと思わない(社員がタレント並にめちゃくちゃ可愛い場合は別)
・みんなに全然知らせたくない
3.自社のビジネスモデルに全く関係のない話
・本来のターゲットの役に立たない。関係ない人の役に立つかも
・本来のターゲットはもう来ないと思われ
・本来のターゲットには全然知らせたくないがそうでない人は知らせたいかも
知り合いのWEB活用に強い中小企業診断士さんがFacebookで絶賛されているのを見て、即購入してみました。
あまり広告宣伝費に予算を使えない自営業者や小規模事業者のコンセプト創りと販売促進支援の中でネット活用を支援しています。
筆者がおっしゃるように「役に立つ」「また見に来よう」「みんなに知らせよう」というコンテンツを作りましょうといっても、そこまで実践につながらないケースが多く、本書を読み
ながら力不足を痛感した次第です。
「お金を使わず、知恵を絞ろう」
といつもお伝えしているのですが、ネット活用はまずどうすべきか知り、情報発信の環境を整え、それから自ら手を動かし、検証と改善を繰り返すことが必要だと感じています。
本書はブログ本です。ブログの方を見れば、内容を閲覧することが可能です。が、本として読みたい人にはKindle本として読むことができます。
ITだけにとどまらず、マーケット感覚を磨き、今後のビジネスモデルを模索する上で大いに参考になると思います。378円でこの内容は安いと思います。
(1)サイト開設と運用は投資であると考えるべし
「Webサイトを運用して会社や店舗の売り上げをたくさん上げたい」
という目的の場合、サイト開設は「投資」になります。
広告や新店舗出店と同じであり、投資する以上はリターンを求めて当たり前。
月間で10万円の売り上げを期待するのであれば、
利益を40%として年間で30万円ちょいしか利益が増えません。
実際には運用コストがかかるので社長自らコツコツやるしかないでしょう。月間で50万円の売り上げ増を狙うなら、初期投資で100万円くらいかけても
半年で償却するはずです。「投資はしたくない、売り上げだけ上げたい」
という虫のいい話はこの世に存在しません。
「お金掛けた分だけ実入りも大きくなる」
というのが投資の基本です。もちろんやり方によってその比率は大きく変わるんだが。
逆に言えば、「超格安ホームページ制作5万円ぽっきり」に依頼する場合、
月間の売り上げアップは全く期待しないように。
それ以上期待するのは図々しすぎます。
(2)来店を目指すならGoogle+ローカルページは必須
病院とか士業の方とかの方には必ずGoogle+をやってもらっています。
「泣く子とGoogle様には勝てぬ」
商店、サービス業など、実際の店舗や事務所にお客が来てナンボの場合、
Google+の運用はいまや必須なのです。「近くの美容院探す」なんていうときは、検索結果にいきなり
Googleマップとリストが現れます。Androidだと一番上がマップです。
iOSでもWebで検索すると最初にマップとリストが現れます。
で、ここにはローカルをきちんと運用しているところが上位に出てきます。
もちろんクチコミも表示されるのでいいことばかりではありませんが、
スマホ時代には絶対必須だし、間違いなく集客のひとつの経路にはなっていると思います。
(3)ネットから大衆まで認知を広げる4ステップ
よく、ネットのクチコミはアーリーアダプター(初期採用者)から広まり、
大衆(マジョリティ)に広がると言う人がいます。はっきり言いますが、ネットだけではその効果は期待できないはず。
キャズムが深すぎるからです。※キャズム・・・革新的商品やサービスが市場でシェアを拡大する過程で,容易に超えがたい「溝」のこと
通常、レイトマジョリティ(多数派の層のうち、比較的、物事の導入に慎重・懐疑的な姿勢を示す層)にまで認知が広がるとすると、
1.ネットで広く浸透する
2.ネットのメディアが取り上げる
3.テレビや新聞の記者が発見する
4.テレビや新聞に出る
という段階を経て、4.ではじめてレイトマジョリティに到達します。
わたしが3年やっていて、4まで行ったのは数回だけです。
それだけ稀だということ。
ネットのみで日本人の大多数を占めるレイトマジョリティまで浸透するのは、ほぼ不可能でしょう。
●サイトにしっかり人を集めるには?
ここ数年、外部リンクを買って検索順位を上げる手法がGoogle様の怒りで不可能になり、広告も押す人が少なくなり、サイトにしっかり人を集めるには
「コンテンツの拡充」と「ソーシャルの本気運用」
が必須になってきました。
アクセスを集めるためにブログなり記事を書くのであれば、恒久的に望めるアクセスは、
a.RSS購読(ブログ・記事を更新すると、スマホやタブレットに通知が送られ、読んでもらえる)
b.検索から
c.ソーシャルから(「内容が面白い」かつ「火付け役が必要」)
「よくぞ取材してくれた」「よくぞ調べてくれた」「よくぞ教えてくれた」的なもの
d.バックリンクから
e.広告から
の5通りくらいしかない。d.はインフルエンサー(他者や一般社会に大きな影響力を及ぼす人や事物のこと)などのブログやニュースで紹介された場合で、自分ではなんともできないし
、e.は逆に金さえ出せばなんとでもなるのだが、リスティング広告では費用対効果が悪すぎることが多いので予算が潤沢なところがやればいい。
友人に月間アクセス数63万PVの友人がいます。
彼が言っていることも、本書で言われていることも共通点が多いと感じました。
「この商品買うて」
と、商品一覧を並べているだけではまず売れません。
読んでもらいたいお客様を具体的にイメージし(ペルソナ分析)、その人にとって役に立つこと、喜ばれること、周囲に知らせたくなることをわかりやすく発信し続けることがとても大 切だと再確認させていただきました。
同時に、”ネットから大衆まで認知を広げる4ステップ”にあるように、ネットだけを過信せず、できること、できないことを明確に認識することも大切だと思いました。
本書との出会いに感謝です。
またブログも拝見させていただこうと思います。
【目次】
一章 いきなり商品を考える前に顧客視点を持つべし
二章 Web集客したければ人が訪れたくなるサイトを作るべし
三章 Web&ソーシャルはちゃんと考えて運用すべし
四章 いけるビジネスモデルはコレだ!
五章 メディアのあれこれを考えてみた
六章 政治にも顧客視点とマーケティングの考え方を加えるべし
最終章 ブログで集客したければ絶対これを読むべし
【今回の一冊】
◆タイトル:『金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ』
◆著者:永江一石
◆出版社:プチ・レトル株式会社
◆ページ数:ファイルサイズ: 14949 KB
◆2015.12.26
【おすすめ度】(5段階)
●総合 ☆☆☆☆
●読みやすさ ☆☆☆☆
【関連書籍のレビュー】
【関連ブログ】
More Access! More Fun!永江一石のITマーケティング日記
【編集後記】
役に立つ情報発信、十分できず、もどかしい日々を過ごしています。
できない言い訳ではなく、どうすればできるかを考えなければ・・・。
【目指せ200冊レビュー!】
今回で194冊目です。
【過去の書籍紹介はこちらのブログに書いていました】
中小企業経営に役立つビジネス書・自己啓発書レビュー
【岩橋マネジメントサービス】
⇒ 小さな会社のコンセプト創造と販売促進|岩橋マネジメントサービス
【おわりに】
最後までお読みくださりありがとうございました。
今後とも引き続き、当ブログをよろしくお願いいたします。
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