三方良しだけでない〜現代にも通じる近江商人商売十訓〜
【近江商人商売十訓】
①商売は世のため、人のための奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
→孔子の論語でも、正しい道で得られた利益は良しとされています。
②店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
→品質がいかに大事か。大きい小さいではないというのは中小企業にも嬉しいメッセージ。
③売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客つくる
→不振企業のよくある共通点に既存顧客のフォローを何もしていない、不十分ということがあります。
④資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし
→信用の積み重ねが100年企業の共通点ですね。
⑤無理に売るな、客の好むものを売るな、客のためになるものを売れ
→ドリルを売るな、穴を売れにも通じる考え方。顧客が本当に求めているものを知り、その解決策を提案したい。
⑥良きものを売るのは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
→良いビジネスはこの意味で、ビジネス自体が社会貢献だと思います。
⑦紙一枚でも景品はお客を喜ばせる、つけてあげるもののないときは笑顔を景品にせよ
→おまけをくれる気前のいいお店は記憶に残りますね。最高の笑顔も。
⑧正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
→定価をまもり、値引きをしない。規模でシェアNo.1でもない限り、価格よりも価値を大切に。
⑨今日の損益を考えよ、今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ
→1日1日の積み重ねが月、年になる。また、確定申告になるまで利益も税額もわからないような会計管理では儲からない。PDCAサイクルがまわせない。
⑩商売には好況、不況はない。いずれにせよ儲けねばならない
→外部要因を言い訳にせず、儲かり続けるビジネスモデルを構築する。
売り手よし買い手よし世間よしが有名な近江商人の教え。江戸時代の考えが今にも通じる、素晴らしい教えだと思います。
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