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【社会人向け】中小企業診断士学習攻略法(合格体験談・2回目ストレート)

中小企業診断士独立体験記

私は中小企業診断士に2度目の挑戦で1次・2次とも合格しました。

当時の記憶を思い出しながら中小企業診断士に合格するための学習方法について書いてみます。

中小企業診断士合格までのあらすじ

受験当時は科目合格制がなく、合格か不合格かの天国と地獄でした。

1度目は1次試験で平均6割はあったものの、運営管理が36点でマーク1つ分足らず涙をのみました。

資格の学校の解答速報では40点だったのですが、正規の回答と違う部分がありぬか喜びしたことを鮮明に覚えています。

不合格と分かった時は、やる気が全くなくなりました。

その年はそれ以降、一切勉強をしませんでした。

年が明けて、再び勉強を再開しました。

そして、2回目の一次試験で合格し、二次試験・口述試験も合格しました。

実務補修を受け、晴れて中小企業診断士になったのは2007年10月でした。

そもそもなぜ中小企業診断士を取りたいのか?

私はぶっちゃけた話、大学まで試験はみんな一夜漬けでなんとかしてきました。

今思えば勉強は必要最低限でというどちらかというと受け身な姿勢でした。

それが変わったのが中小企業診断士でした。

情報システム会社に勤務時代、管理会計・事業計画のシステム担当のパッケージ導入コンサルタントでした。

実際に業務をしている顧客にヒアリングをして、それをもとにパッケージをカスタマイズしていく立場でした。

そんな時に、当時トラキチのピークだった私に衝撃的な事件が起こりました。

2003年、星野阪神がリーグ優勝を果たしたのです。

あの時の感動は今も忘れられず、翌日のデイリーを額に入れて飾っています。

「晩年最下位で弱かった阪神が優勝しおった!これは自分も何かせなあかん!!」

本気でそう思い、一念発起を決意。

当時、仕事をしている中でシステムのことよりも、経営全体のことをもっと理解する必要があると感じていました。

そこで、同じプロジェクトチームの方で中小企業診断士をお持ちの方に聞き、その方も通われたという日本マンパワーの中小企業診断士ストレートコース(通学)に申し込みました。

というわけで、最初は仕事のための自己啓発が目的でした。

39万円を全額自分持ちで現金で支払い、通学を開始しました。

冒頭の話に戻りますが、中小企業診断士は一夜漬けでは合格できません。

1年単位での長期戦です。途中、仕事・プライベートの事情で思うように勉強ができない時もあります。

そんな時にあきらめずに継続できるのか、それを決めるのは動機の強さです。

通学コースに1年通って興味深かったのは、受講者数がだんだん減っていったことです。最後まで残っていたのは1/3から1/2くらいだったように思います。諸事情で脱落されていく方が多いのですね。

なぜ中小企業診断士を取りたいのか?取った後どうするのか?

将来イメージを明確にし、紙に書いて目につくとこに貼っておくことがおすすめです。

また、家族や会社など、他者に合格を目指すことを宣言することもおすすめです。

これも自分を追い込むテクニックですし、引くに引けなくなります(笑)

理解してもらえれば、試験勉強を応援してもらえるようになります。

独身・彼女なしだった私には特に必要ありませんでしたが。。。

試しに少し勉強・体験講座に参加してみる

中小企業診断士に合格できるかどうか、ここで重要なのは、勉強が面白いか、です。

資格講座一式を数万円で買う前に、入り口の企業経営理論のテキストを読んでみるとか、資格の学校の説明会や体験講座に参加してみるなどをおすすめします。

その上で、本当に挑戦するか、楽しんで勉強できそうかを確認しましょう。

1次試験の勉強科目

①企業経営理論

②財務・会計

③運営管理

④経営情報システム

⑤経済学・経済政策

⑥経営法務

⑦中小企業経営・中小企業政策

①〜④が二次試験にもつながる最重要科目です。

⑤〜⑦は一次試験さえクリアすればOKです。

日本マンパワーではこの順番で学んだような気がします。

では各科目について思うところを述べます。

①企業経営理論

経営・組織・マーケティング・マネジメントなど経営学の土台となる内容です。

非常に学習していて面白かった分野です。

比較的6割を取りやすい科目ではないでしょうか。

②財務・会計

得手不得手がわかれます。財務会計とファイナンスに分かれます。

ファイナンスは苦手でした。

財務会計は簿記を学習していたり、経理の仕事をされていると得意科目になるように思われます。

私は大学の時に簿記2級をとりました。1級までは取らなくても良いと思います。中小企業支援の実務としても簿記2級で十分です。

2次試験対策としては、キャッシュフロー計算書を理解し、つくれるようになった方が良いと思います。また、決算書を読む力、経営分析が求められます。

③運営管理

大きく店舗販売管理と生産管理に分かれます。

コンビニやスーパー、商店街、ショッピングセンターで買い物をしない人はまずいないので店舗販売管理はイメージしやすく理解しやすいです。店舗業で働いている方は有利です。

問題は生産管理です。これは工場での話です。製造業で製造現場や生産管理をされている方は問題ないですが、そうでない私はここでかなり苦しみました。

今思えば、全くイメージが沸かない方はどこかの工場見学に行ってみるなどして少しでも身近に感じる努力をすれば良かったと思います。

この生産管理のために、1回目の試験で足切りにひっかかりました(涙)

④経営情報システム

もはや経営にITは必須の存在。IT系の勤務の方や初級シスアドを持っていると有利な科目です。

また、2次試験の事例でもIT化の提案が問われるものが多く、重要な科目です。

基本的には暗記の要素が強い科目です。この科目も得手不得手がわかれそうです。

⑤経済学・経済政策

マクロ経済学とミクロ経済学です。商学部で、経済原論というものを取っていましたが、その時も、試験勉強で取り組んだ時もやっぱり苦手でした。

いろんな参考書を読みましたがぶっちゃけよくわからなかったのが経済学です。

わからないなりに、できれば60点、悪くても40点以上と割り切っていました。

2次試験への関連性はほぼないです。実務においても経済情勢を読むことは大事ですが、それほど重要ではありません。

⑥経営法務

会社法・知的財産権・商取引など、ビジネスに関する法律です。

この科目も苦手でした。暗記の部分とケース事例で考える部分があります。

弁護士・弁理士等、法律関係のお仕事をされている方は得意かと。

こちらも2次試験との関連性は低いです。

どうにか1次試験を乗り切りましょう!

実務では、これは知財の問題だから弁護士さん・弁理士さんの領域、これは会社法の問題だから司法書士さんといったように課題を振り分けられ、誰に相談すればよいかが判断できれば十分かと。

⑦中小企業経営・中小企業政策

経済産業省・中小企業庁は中小企業白書をもとに毎年、中小企業施策を実施しています。その知識が問われます。

中小企業白書と、中小企業施策利用ガイドブックは入手しましょう。

完全暗記型科目です。2次試験では関連性はほぼないです。

ただ、ボリュームが大きくて覚えるのが大変な科目です。

商工会・商工会議所等、中小企業支援機関にお勤めの方には有利な科目です。

実務ではある程度情報を把握しておき、クライアントにマッチした補助金等の施策があれば情報提供すると喜ばれます。

どこかの、自分の商圏内の商工会・商工会議所の会員になれば、会報で主要な情報は入手できます。

通学するか通信講座か

まず恥をさらします。

学生時代、進研ゼミと大学入試のための通信講座をしておりましたが、

全然こなせませんでした(笑)

通信講座を着実に進めるには強い自制心が必要というのが私の率直な感想です。

それが可能であれば、あるいは気力でこなす自信があれば通信講座も良いと思います。

上記の過去から、最初から通信講座は選択肢にありませんでした。

強制的に足を運び、みんなと勉強できる。

つまり、高い受講料を払った以上、勉強習慣をつくるしかないと自分を追い込んだ方が良ければ通学講座がいいと思います。

そして、運が良ければ、また積極的に呼びかければ勉強仲間がリアルでつくれます。

今は通信講座の方が主流だそうですね。

私が受験を受けていた時は、TAC、大原、LEC、日本マンパワーなどで通学はTACで27万円、私は日本マンパワーで39万円のコースを選びました。

現在はスタンディングや診断士ゼミナールのように通信講座で5万円前後で1次・2次対策ができるコースもあるんですね。

とりあえず勉強してみるなら手軽でいいかもしれません。

1次試験合格のための攻略法

学習教材

基本的には、資格の学校の教材を順番にこなしていけば良いかと思います。

メインはテキストです。これが一番まとまってます。

日本マンパワーでは当時、ロジックツリーという体系図でその科目・学習内容の全貌を理解してから個別の勉強をするというスタイルでこれがとてもわかりやすかったです。

オリジナルノートをつくろう

そして講義中はひたすらノートを書きまくります。書くというアウトプット作業をしながらの学習が一番身につくと今でも思っています。

社長へのヒアリングでも、セミナーでもメモをしまくります。

そして、講義中に書いたノートとは別に、それぞれの科目について要点を整理したオリジナルノートにさらにまとめます。説明を書くよりは、ロジックツリーのようにキーワードをつなげていく感じです。

このオリジナルノートをつくる過程でかなり知識が定着します。それを見直すことで効率的に復習します。

「これってなんだっけ?」

というのがあれば、テキストや参考書を見直します。

オリジナルノート(ロジックツリーもこんな感じ)

私の場合、毎週土曜日18時〜21時の3時間の講座に5月くらいから翌年の3月まで約1年間通いました。

わかりにくい科目については補強が必要です。

初心者向けの図解が多く、あまり分厚くない参考書を選んで読んでました。

分厚くて読む気がしない、眠くなる本はダメです。今なら漫画付のものもあるかもしれません。

あと、先生のおすすめ書籍も読みました。ドラッカー氏との出会いが今思えば大きかったです。

学習習慣を定着させる

学習の習慣化、これが合否を決めると思います。

日々の中で勉強がプログラムに組み込まれている状態です。

私の場合、最初は仕事帰りにマクドの2階・3階で夕食を取りながら学習をしていました。

メタボ街道一直線ですね(笑)今も解消されず。。。

でもこれは途中で挫折しました。

仕事後の夜はもう集中力があまり残っておらず、頭に全然入りませんでした。

そこで朝学習に切り替えました。

いつもより1〜1.5時間早く起き、通勤ラッシュ前の電車にのりながら参考書を読書。

そして、勤務先の駅にあるマクドで、朝マックを食べながら1時間ほど勉強。

「またマクドかい!!!」

というツッコミはおいといて、私の場合これがハマリました。

私の感覚では朝の1時間は夜の3時間以上学習がはかどりました。

メタボ化は進行するばかりでしたが(^_^;)

夜型・朝型、みなさんスタイルはいろいろでしょうが、とにかく生活の中に学習を組み込むこと。これが合格のためには最も重要です。

食事は控えめの方が頭も切れますよ、腹八分目です ← 今の自分に言い聞かせている

学習仲間をつくる

ある時、講義終了後のエレベーターの中で、

「これからお茶いくんですが、良かったらご一緒しませんか?」

と乗っている人全員に呼びかける方がおられました。

そこに勇気を出して参加してみました。

その一歩がきっかけで学習仲間ができました。

普段はメーリングリストで情報交換を行い、たまに飲み会もしました。

この存在も最後まで通学できた大きな要因です。

ぜひ、学習仲間をつくっていただきたいと思います。

資格の学校でそういう仕組があれば最高ですが、なければ自分たちでつくりましょう!

今、私がハマっているツイッターなら簡単に仲間がつくれそうです。

実際に学習している人同士でつながっておられます。

「中小企業診断士」でユーザー検索すればたくさん見つかります。

ツイッターなど、多くの人が集まるところで出会いをつくり、気が合う人とフェイスブックの秘密グループ、LINEのグループなどのクローズトな場を別途つくって、何でも本音で語り合うのが理想的かと思います。あまり人数が多すぎない方が良いように思います。

今ならビデオ通話アプリつなぎっぱなしでお互いに緊張感を共有しながら勉強するといったことも可能ですね。

同じ目標にともに歩み、切磋琢磨する仲間がいる。

これは強力です。

お互いに学習目標を設定して、宣言して、進捗報告しあったり、学習方法をシェアしたりしましょう。

学習環境を整える

テキストを手に入れ、家族・職場で応援され、学習習慣ができ、学習仲間までつくれたら合格はかなり近づいてきます。

あとは日々、学習を楽しみながら継続するだけです。

中小企業診断士になるまでの勉強時間

一般に中小企業診断士になるには、1000時間必要と言われています。

一度ざっくり計算したことがあります。

すると、見事に約1000時間でした。

今思えば、講座受講時間も含めて毎日の学習時間を手帳などに記録しておけば良かったと思います。

毎月累積勉強時間を書いていくことで、だんだん合格に近づいている、積み上がっているという自信につながると思います。

1次試験は運次第?

こちらのサイトに一次試験の科目別合格率の推移が紹介されています。

赤字が10%未満だった科目です。

年によって科目別の合格率には波があります。

私が受けた時、1回目は運営管理が足切りだったのですが、全体としても運営管理の平均点数が非常に低かったです。

その翌年は、運営管理が簡単になってました。なんと、昨年5択だったのが4択になってました。そして無事合格ラインに届きました。

このように年によって難しい年、易しい年があります。

これは正直運次第ですが、極端に合格率が低かった年の翌年はその科目はチャンスである可能性が高いです。

2次試験の合格方法

2次試験は4事例があります。

企業の情報がまとめられた文章を読み、それをもとに各設問に回答します。

紙上でコンサルティングを行うと思ってください。

記述式で回答します。

事例Ⅰ組織・人事

事例Ⅱマーケティング・流通

事例Ⅲ生産・技術

事例Ⅳ財務会計

日本マンパワーのストレートコースでは翌年の1〜3月に日曜日10時〜17時で2次対策を学びました。

確か、過去の事例をやってみて、解説を聞くというものだったと思います。

2次試験対策は学校によって考え方が異なるらしいです。

2次試験攻略法

日本マンパワーでは文章を読みながらSWOTで整理して、事業の方向性を固める。その方向性のもとで一貫性を重視しながら各課題の解決策を立てると教わりました。

「SWOTで事業の方向性」

「SWOTで事業の方向性」

「SWOTで事業の方向性」

この話を先生から何度聞いたことか。今でもはっきり覚えているくらい繰り返し言われました。

文章を読みながら、S(強み)、W(弱み)、O(機会)、T(脅威)と線を引いていきます。

それをSWOTの表にまとめて、S(強み)でO(機会)をつかむことを軸に方向性を決めます。

方向性が決まれば、個別の課題への解決策も導き出されるという考えです。

これを何度もトレーニングし、いかに短時間で頭の中で描けるようになるかが大事と教わりました。

今、思えばその後の実務補修や経営コンサルティングにそのまま活かせる手法だったと思います。

資格講座を受けた1回目の時は1次試験で落ちました。

2次試験を受けたのは2次対策講座を受けた翌年の10月頃なのでかなり間が空きました。

2回目の試験時は模擬試験を受けたくらいで、あとは過去問、想定問題を解いていただけでした。模擬試験の点数は散々で合格できる自信はまったくありませんでした。

2次試験後、日本マンパワーで回答の再現会に参加して解説を聴きましたが、あまり良いできではないように感じていました。

しかし、結果は合格でした。よく合格できたなと思います。

2次試験は応用問題です。ベースは1次試験の①〜④です。この土台ができていれば、知識面は十分です。

重要なのは実際の中小企業の経営診断をし、方向性を決め、課題の解決策を提案する応用力です。

あくまで、対象は中小企業なので、大企業のような発想で例えば、高額なすごいシステムを入れるといった現実味のない提案はしないように注意しましょう。

財務は高い確率でキャッシュフロー計算書がでてくるので、素早く貸借対照表と損益計算書からキャッシュフロー計算書をつくるトレーニングはしておいた方が良いように思います。

あと、財務事例が一番時間がキツかった記憶があります。できるだけ早く終えられるようトレーニングしましょう。

学習スケジュール

1年目:5月〜12月 一次試験対策

2年目:1〜3月 一次試験対策+2次試験対策 講座終了

 4月〜8月 一次試験対策 → 一次試験(8月3日・4日 ※令和元年)

 5月〜10月 二次試験対策 → 二次試験(10月20日 ※令和元年)

 10月〜12月 口述試験対策 → 口述試験(12月15日 ※令和元年)

 12月25日(合格発表 ※令和元年)

二次試験対策は、二次に直結する4科目が終わった以降すぐはじめても良いかもしれません。

口述試験

2次試験まで合格したら、口述試験はまず合格します。

国家資格である以上、よほど人格面・情緒面に問題がないかを見ているのではないでしょうか。

2次試験の事例問題の内容と回答を頭に入れておけばまず大丈夫かと。

実務補修

1社5日で3社、15日間行われます。

実際に中小企業を訪問し、社長にヒアリングをし、経営診断書をチームでまとめて提出します。

業種によっては店舗や工場の現地の見学もできます。

ここで一番の問題は勤務先との日程調整ではないでしょうか。

中小企業診断士の資格所得を推奨している企業であれば問題ないです。

勤務扱いで、費用まで払ってくれたりしたら最高ですが、そんな会社はあるでしょうか。。。

通常は有給休暇を活用してになるかと思います。

日程を見ると5日1セットのうち、間の3日は土日になっていて、その辺の事情に配慮しているようですね。

初日と最終日は企業を訪問するのでおそらく平日なのでしょう。

私の時は実務補修は5〜6人で1チームとなり、それぞれ担当を決めました。

経営・マーケティング・IT・財務・労務みたいな感じです。

それぞれが現状・課題・課題解決の提案をまとめ1冊の冊子にしてプレゼンを行います。

それを先輩の診断士の方が監修するといった感じです。

私にとっては非常にエキサイティングで楽しい経験でした。

また、この時の指導先輩、同じチームの人との人脈形成もおすすめです。

独立開業した時に、仕事を紹介してくれるかもしれません。

同期会として定期的に飲み会を開いて情報交換をされることもあります。

私も京都で実務補修が同期の方がいます。それぞれ独立して、良い関係を築かせていただいています。

中小企業診断士になるコスト

他の国家資格も結構お金がかかるそうですが、中小企業診断士も結構コストがかかります。

中小企業診断士は5年更新制です。

<初期費用>

学習時 教材・講座代

  • 1次試験13,000円
  • 2次試験17,200円
  • 実務補修148,600円
  • 合計 178,800円

実務補修では、ノートパソコンがあった方が良かったように思います。

<維持費用>

  • 中小企業診断協会入会金 3〜7万円
  • 中小企業診断協会年会費 42,000円/年 ※京都の場合。診断協会の仕事をする場合は12,000円プラスされ54,000円/年
  • 理論更新研修(5年で5回受講が更新要件)6,000円✕5回=30,000円
  • 合計 (協会入会の場合)48,000円/年 (協会加入なしの場合)6,000円/年

また、これとは別に更新要件に実務従事ポイント5年で30ポイントがあります。

企業内診断士の方で、仕事で中小企業の経営支援実績をあげられない方はこちらを有料で受けることでポイントを得られます。

  • 大阪の場合 1回6ポイント 参加料 大阪府協会会員44,000円 他府県協会会員47,100円 非会員66,000円

中小企業診断協会に入るべきか?

中小企業診断協会の入会は任意です。

入会しなくても、理論更新研修は受けられます。

将来独立を想定していて、そのための人脈づくりや、各種研究会で研鑽したい、副業でできそうな仕事ならしたいということであれば診断協会への加入をおすすめします。

そうではなくて、企業内で特に資格手当がもらえるわけでなく、年会費を払うのは正直キツいと思います。

中小企業診断協会に入れば仕事がくるか?

聞いている限り、都道府県によるようです。

一般論として、会員が多いところは末端まで仕事は来にくいようです。

また、会員が少ないところは仕事がくる機会が多いようです。

京都支部についてぶっちゃけた話が聴きたい方はツイッターお問い合わせからDMください。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

私は27歳でコンサル経験なしから中小企業診断士一本で独立開業しました。

今思えば、無謀もいいところです。

17ヶ月、生活費もろくに稼げない苦渋の日々を味わいました。

もう少しでサラリーマン逆戻りかという瀬戸際で、大型案件を大先輩から紹介していただきました。

診断協会での人脈が花開き、起死回生の機会を得ました。

それから12年、生活には困らない収入があり、共働きで夫婦で仕事と家事・育児を分担しながら充実した日々を送っています。

私の独立開業体験談については、別途ブログで連載していますので、良かったらご覧ください。

※本記事と重複する部分もあります。その点はご容赦を

中小企業診断士独立体験記01~はじめに~【27歳で独立10年目記念】

独立されるかどうかは、人生のライフステージのどの段階で一念発起されるか、合格されるかにもよると思います。

若いうちはコンサルタントとしての能力不足、年配になるほど能力はあるが、最初から損益分岐点売上高が高い。

どちらも一長一短です。

若く独立すると、最初なんとか踏ん張れば、時間をかけて信頼関係・ブランドを構築することができます。

30歳以上で独立する時は、中小企業向けに売れるコンサル商品がほしいところです。また、先に顧客の確保ができれば独立時の売上に苦労することもありません。資格の学校の講師をしながらコンサルもするという方も結構おられます。

もちろん、中小企業診断士で得た能力は企業内のどの部署でも活かせると思います。

経営を見る視点が本当に広がります。

「中小企業診断士で独立しても食えない」

と言われていることをたまに聞きます。

しかし、私は中小企業診断士の可能性を信じています。

中小企業経営支援の現場で感じるのは、税理士・社会保険労務士をはじめ他士業に比べ、圧倒的に中小企業において知名度がまだまだ低いことです。

もし、中小企業診断士がもっとメジャーになり、中小企業1社に1人、経営参謀として中小企業診断士がいるのが当たり前になれば潜在市場は非常に大きいです。

そうなるように成果を出し、認知度を高めるのが独立している中小企業診断士の大きなミッションですね。

そこまでいかなくても、まだまだ需要は多いと日々感じています。

中小企業診断士の資格を取得され、みなさまのそれぞれの道でステップアップできることを心より祈念いたします。


次ページ 中小企業診断士になった具体的な経緯

【記事一覧)中小企業診断士独立体験記(27歳で独立10年目記念)

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