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中小企業診断士独立体験記01~はじめに~【27歳で独立10年目記念】

中小企業診断士独立体験記
中小企業診断士独立体験記01

はじめに

当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。

はじめまして。りょうさんこと、岩橋亮と申します。中小企業診断士として、普段は大阪と京都で中小企業、小規模事業者の経営支援やセミナーなどをしております。大阪出身で京都亀岡在住。趣味は歌うことやギター弾き語りが好きです。特にミスチルとB’zを長年愛しています。よろしくお願いします。

2008年8月1日に中小企業診断士として独立開業して2017年8月でちょうど10年目となります。2025年1月現在で17年目です。

ここでは、中小企業診断士として独立してから現在にいたる流れと、独立して軌道に乗る上でのポイントと感じたことをお話してみたいと思います。

本日から毎週月曜日UPで連載します。

更新履歴

初稿 2017.5.15

更新 2019.2.19 全体的に加筆

更新 2025.1.1 加筆

この体験記の背景

ここで使用するスライドは、一般社団法人京都府中小企業診断協会が主催する『京都プロコンカレッジ』で、独立体験談を話すために作成したものを加筆・修正したものです。

このプロコンカレッジと、個別にご縁があって中小企業診断士に合格されこれから独立される方に、このスライドをもとに何度かお話させていただきました。

この記事はこんな方にオススメ

・これから中小企業診断士を目指される方

・中小企業診断士に合格して、独立開業を選択肢に入れておられる方

・コンサルティング会社での勤務経験なしで、中小企業診断士として独立したい方

・20代で資格を取り、独立開業したい方

こういった方々の一助になれば幸いです。

一緒に地域から、日本の中小企業・小規模事業者と元気になっていきましょう。

中小企業診断士とは?

Q 中小企業診断士とは、なんなんでしょうか?

中小企業診断士は経営コンサルタント唯一の国家資格です。2回の筆記試験と実務補修を経て、経済産業大臣が登録します。

独占業務はありませんが、商工会・商工会議所、行政の中小企業支援においては中小企業診断士や都道府県毎の中小企業診断協会に依頼が来ることが多いです。

中小企業の経営を診断して、改善策を提案するという点は共通しています。が、具体的に何を解決してくれるのかは一人ひとりのキャリアに寄ります。例えば工場現場の人は生産管理や製品開発が得意だったり、広告会社の人はマーケティング、販売促進が得意だったり。

<具体的な業務内容>

  1. 経営診断・経営相談

概要:
企業の経営状況を総合的に分析し、課題を明確化。
経営改善や成長のための具体的な提案を行う。

具体例:
財務分析による利益改善策の提示。

  1. 事業計画の策定支援

概要:
事業計画書の作成を支援し、企業の目標達成をサポート。
資金調達や補助金申請の際に必要な計画書の作成も担当。

具体例:
銀行融資や公的機関の補助金を受けるための計画作成支援。

  1. マーケティング支援

概要:
顧客ニーズの把握や市場調査を通じて、売上向上策を提案。
販路開拓やブランディング戦略をサポート。

具体例:
SNSやWebマーケティングを活用した集客戦略の立案。

  1. 人材育成・組織マネジメント

概要:
経営者や従業員のスキルアップを目指す教育や研修を実施。
組織の仕組みづくりや社員のモチベーション向上を支援。

具体例:
リーダーシップ研修や業務効率化セミナーの実施。
従業員満足度向上のための制度設計。

  1. 資金調達・財務管理の支援

概要:
資金繰りや財務分析を通じて、健全な経営をサポート。
補助金・助成金申請や融資支援を行う。

具体例:
補助金・助成金の申請サポートや経理体制の整備。

  1. 生産性向上・業務プロセス改善

概要:
業務の無駄を省き、効率的な業務フローを設計。
ITツールの導入支援や設備投資計画のサポート。

具体例:
DX(デジタルトランスフォーメーション)支援。
製造業の生産ライン改善やサービス業の業務効率化。

  1. 事業承継・M&A支援

概要:
次世代経営者への円滑な引き継ぎや、事業売却を支援。
M&Aの際の価値評価や交渉のサポートを行う。

具体例:
後継者育成計画や経営承継計画の作成。

  1. 地域活性化・社会貢献活動

概要:
地域の中小企業や商店街の活性化を目指すプロジェクトに参画。
地域特化型のマーケティングや観光振興支援。

具体例:
商店街活性化イベントや地方創生プロジェクトへの参画。
地域資源を活用した新商品開発やブランド化支援。

  1. セミナー・研修講師

概要:
経営者や従業員向けに、経営改善やスキルアップを目的としたセミナーや研修を行う。
知識の共有や意識改革を通じて、実践力を高める支援を提供。

具体例:
「マーケティング戦略」「資金繰り」「人材育成」などをテーマにしたセミナー開催。
中小企業診断士としての専門知識を活かした実践的なワークショップの実施。

  1. 執筆活動
    概要:
    中小企業の経営改善や成功事例などに関する記事や書籍を執筆。
    専門誌やブログ、SNSを通じて、経営に役立つ情報を発信。

具体例:
経営情報誌やオンラインメディアへのコラム提供。

中小企業診断士は、中小企業の「経営全般」にわたる幅広い知識とスキルを活かして、企業の成長を包括的にサポートします。企業の課題に応じて、各カテゴリーを横断的に対応することも特徴です。

私は現在、強みを可視化し、ネットと店舗両面でファンづくりを軸に、地域密着マーケティングの相談や、各種事業計画作成、創業支援などがメインです。リアルの活動エリアは京都と大阪北部です。

「やってみもせんで、何を言っとるか」

これは大好きな本田技研工業株式会社を起業された本田宗一郎さんの言葉です。

私の独立開業は、はっきりいって無謀型です。

私はコンサルティング会社での勤務経験はありません。

何か強烈で即戦力になる武器を持っていたわけでもありません。

今の私が、当時の私の創業計画をチェックしたら、

「独立はやめた方がいいのでは?」

と迷わず言うと思います(笑)

計画は大切ですが、自らの体験から、

何事もやってみないとわからない

と思っています。

必ずしも独立を勧めるわけではありませんが、

同じような境遇の方に、

「こんな風に独立してもなんとかなるものなのか。」

と、自信を持っていただければ嬉しいです。

楽観的な方が独立には向いているように思います。

独立時のリスクマネジメント

私も一応、失敗したときのことは考えていました。

当時は27歳で、彼女もおらず、当然のことながら未婚でした。

私のリスクマネジメントはシンプルです。

「失敗すれば、具体的には手元資金が尽きれば、またサラリーマンに戻ればいい。」

と考えていました。

中小企業診断士は初期投資が少なくて住むので、そういう意味でリスクは低いかと思います。

独立開業時の初期費用

中小企業診断士として独立開業するのに、費用はほとんど必要ありません。

パソコンとプリンタと名刺とスーツくらいで十分です。

最初はコピー・スキャン・FAX・電話ができる複合機一台でした。

書類を作成することが多いので、インクジェットプリンタに加え、どこかでレーザープリンタを導入するのはオススメですが、これも10万以下です。

A3のカラーレーザープリンターを使っていましたが、40kgとやたら重く、買い替えが大変だったので、現在はA4のカラーレーザープリンターを使用しています。

私は未経験ですが、パソコンのデータ破損リスクは非常に大きいです。

パソコンは常に2台以上の確保と、定期的なバックアップは必須です。

具体的には外付けハードディスクやクラウドサービスによるバックアップです。

将来後悔しない選択を

「将来、独立しなかったことで、後悔したくない。」

そんな思いから、勇気を出して、初めの一歩を踏みました。

それでも、どうにか10年目まで、おかげさまで事業を継続することができています。

子育てを中心に家族の時間も大切にしながら充実した日々を送れています。

中小企業診断士といっても十人十色ですが、独立して成功するチャンスはあると思います。

この体験記を通じて、あまり知られていない独立中小企業診断士の世界を知っていただければ幸いです。

次回は本連載の『全体構成と自己紹介』です。

【記事一覧】中小企業診断士独立体験記(27歳で独立10年目記念)

オンラインバーゆうてんかのご案内

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。私が主催しているオンラインサロン「オンラインバーゆうてんか」では中小企業診断士も数名所属しております。これから独立する人は私個人としても応援したいです。独立について相談を投げかければ、少なくともマスターである私は回答します。もしご興味があれば、サロン案内ページをぜひご覧ください。

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インスタグラムでも、ゆうてんかアカウントを作成しました。地域密着で頑張るスモールビジネス、これから創業・開業する人を応援するためにマーケティングや中小企業経営のヒント、ゆうてんか活動に関するマスター雑記を発信していきます。よろしければこれをご縁にフォローいただけると嬉しいです。

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  1. 石井

    岩橋先生

    はじめまして。診断士で開業を考えているものです。
    先生の体験記を拝見し大変勉強になりました。

    1点だけお聞きしたいことがありますので、もしよろしければご回答いただけましたら幸いです。

    開業時に選ぶプリンターについての質問です。
    岩橋先生は開業当初はA3サイズまで対応するプリンターを使っていたが今はA4サイズのものを使っている。とのことですが、
    実際に診断士業務の中で、A3サイズのことってどれくらいありますでしょうか?

    A3サイズで印刷する書類にはのはどんなものがあって、A3が必要になる場面はどのくらいの頻度なのでしょうか?

    もしよろしければご回答いただけましたら幸いです。
    突然のコメント失礼いたしました^^;

    • 岩橋 亮

      石井さま

      コメントありがとうございます。

      A4サイズだけでも困らないと思います。

      資料の文字が小さく、年配の顧客のことを考えてA3サイズで大きくするのは顧客満足の点で良い場合があります。

      数値計画などの時でしょうか。それもA4を2枚にわけるという方法もあるかと。

      開業をご検討中なのですね。

      私のオンラインサロンゆうてんかでも、診断士勉強中の方、独立前の方、独立したての方、企業内診断士、独立済の方などさまざまなステージの方がおられます。

      創業の成功を願っております。

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