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【今回のテーマ】

自己啓発~現状打破

 

【今回の一冊】

◆タイトル:『仕事はたのしいかね?』

◆著者:デイル・ドーテン 訳:野津智子

◆出版社:きこ書房

◆ページ数:181ページ

◆2001.12

【こんな方にオススメ】(5段階)

●業績不振の経営者 ★★★★★

●最近、行き詰まり・マンネリ感を感じる人 ★★★★

●何か新しいことをはじめたい人 ★★★★

【レビュー】

●「きみたちの事業は、試してみた結果、失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落してたんだ」

前々からよくタイトルは見かけていたのですが、今回、ふと手にとってみました。

冒頭のタイトルは主人公が以前に起業してみた時の失敗談について、老人が語った言葉です。

強く心に残りました。

仕事柄、不振の中小企業の経営相談を良くうけます。

売上が毎月前年同月比割れで、店舗はどこか寂れていて、借入の返済が苦しい。

そういった企業はこのタイトルにあるように、”試すこと自体が欠落していた”のではないかとよく感じます。

一方で、元気な中小企業は、常に新しいこと、やったことのないことにチャレンジしています。

・新しいビジネスプランができたので、コンテストに応募してみる

・初めて補助金採択に挑戦してみる

・新たな成長の機会がないか、顧客の話を聴いてまわる

・新商品・新サービスをつくってみる

元気な社長はいつお会いしても楽しそうに新しい企画の話、商談の話をされます。

一方、元気がない社長は景気のことや大手企業の参入を嘆き、弱みはたくさん出てきますが、それに対して改善の行動が見えません。
<あらすじ>

出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。

アドラー心理学の『嫌われる勇気』のような問答形式で、主人公の思考が変化していきます。

こういうストーリーのものは読みやすく、わかりやすいくていいですね。

読んでいて、新たな意欲が湧き出てくる本です。

 

(1)昨日の目標は今日のマンネリ

目標設定や計画を立てる等、一般的に大事たと言われている成功方法を本書は否定しています。

昨日立てた目標は今日の自分にとってはマンネリとのことです。

私も計画は毎月立てますが、1ヶ月単位でも必ずしもその通りに遂行していません。

途中で考えや、やろうと思うことはどんどん変わっていきます。

では何のために立てているのかと言えば、仕事の現場から離れ、1ヶ月の歩みを整理して、これからのことを考える時間を持つこと自体に価値があると考えているからだと思います。

 

(2)遊び感覚で色々やってなりゆきを見守れ

今、私は京都で中小企業診断士として独立して仕事をしていますが、大学卒業時に独立開業することは一切考えていませんでした。

むしろ、就職内定先に骨を埋める覚悟で上京しました。

「もっとお客様に役立てるように自分を磨こう」

という思いで、たまたま中小企業診断士の資格講座をはじめました。

そしたら、講座の先生がとても魅力的で、中小企業経営に興味を持つようになり、会計事務所に転職しました。

楽しくて勉強していたら2度目の試験で合格し、自分がやりたいことがどういう形なら可能かと考えた結果、独立開業してみました。

振り返れば、好きなことに取り組んだ結果、今の私につながったように思います。

 

(3)完璧とはダメになるための第一段階

名言だと思いました。

私の場合、とにかく飽きっぽいです(笑)

同じ仕事を同じようにすることが嫌いです。

そういう意味では学生時代の工場での単純作業のアルバイトが私にはとてもきつかったです。

同じ仕事でもその中に工夫や改善、新たな知識の補充、試行があるから仕事は楽しいと思っています。

セミナーなどは、同じテーマであれば前のを使いまわせば楽で効率良く稼げるんですが、同じテーマでも結構アレンジします。

セミナー当日の時点で、自分のレジメについて、既に気に入らない点が毎回多々あります。

昨日よりも今日。今日よりも明日とひたすら良くしていこうという姿勢が大事ということはとてもよく理解できました。

 

●人は変化は嫌い。でも、試すことは大好き

お試し、サンプルの威力を再認識させられました。

確かにいきなり使っている商品・サービスを変えるのは抵抗がありますが、ちょっとお試しならやってみようかなと思います。

「やってみてから言うんだよ」(機動戦士ガンダムZ ヘンケン艦長)

「やってみもせんで、何を言っとるか」(本田宗一郎さん)

この2つの言葉は頭から離れない大好きな言葉なんですが、こういう姿勢をこれからも持ち続けたいと思います。
物語本は引用ではうまくお伝えできないので、心に残ったフレーズと、自分自身の感想をご紹介しました。

日々の業務を真面目に、誠実に繰り返していても、経営が良くならないのであれば、今までやってみたことがないこと、面白そうと思ったことを試してみてはいかがでしょうか。始まる前は想像できなかった楽しい未来が開けるかもしれません。

 

【目次】

第1章 仕事は楽しいかね?

第2章 人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。一つのくだらないことが〈何度も〉繰り返されていくのだよ。

第3章 試してみることに失敗はない

第4章 明日は今日と違う自分になる、だよ。

第5章 これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」というのがね。

第6章 必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。

第7章 目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。

第8章 きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落してたんだ。

第9章 あの実験で学ぶべきことはね、「あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること」なんだよ。

第10章 それはね、「あるべき状態より、良くあること」なんだ。

第11章 もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?

第12章 覚えておいてくれ。「試すことは簡単だが、変えるのは難しい」ということを。

第13章 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。

第14章 きみが「試すこと」に喜びを見出してくれるといいな。

【今回の一冊】

◆タイトル:『仕事はたのしいかね?』

◆著者:デイル・ドーテン 訳:野津智子

◆出版社:きこ書房

◆ページ数:181ページ

◆2001.12

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【おすすめ度】(5段階) 

●総合 ☆☆☆☆

●読みやすさ ☆☆☆☆

 

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【編集後記】

「仕事はたのしいかね?2」も買いました。

1作目がすばらしいと、2作目や同じ著者の関連書籍もほしくなりますね。

はじめの”つかみ”が大事ですね。

【目指せ300冊レビュー!】

今回で202冊目です。
【最新の書籍紹介はこちらで掲載しています】

岩橋マネジメントサービスHP
【過去の書籍紹介はこちらのブログに書いていました】

中小企業経営に役立つビジネス書・自己啓発書レビュー

 

【おわりに】

最後までお読みくださりありがとうございました。
今後とも引き続き、当ブログをよろしくお願いいたします。