小さな会社ネット販促8つのポイント

小さな会社ネット販促8つのポイント

小さな会社のレベルに合った実現可能な販促方法

私は、中小企業コンサルタントとして、個人経営・家族経営から従業員数十人規模のネット販促の相談をよく受けています。

「これまで誠実に、真面目に事業に取り組んできたが、業績が右肩下がりだ。」

といった声をよく聞きます。小さな会社は大企業のように大々的な広告宣伝費を出すことができません。

また、広告宣伝費を出していたとしても、従来の手法では年々反響が小さくなるばかりだとよく聞きます。

そんな中で、なるべくコストを抑え、それぞれの会社のレベルに合った実現可能なネット販促手法をオーダーメードで提案してきました。

ここではネット販促の流れを8つのポイントとしてまとめてみました。

 

1.現状整理

小さな会社の経営者はいつも目の前の現場での仕事に追われ、なかなか落ち着いて今後の展開を考える時間を確保できません。

そこで、最初に行うのは現状の整理です。

・創業からこれまでの事業の経緯

・営業をしている中で大切にしている価値観・信念・理念

・今後どうしたいのか?(夢・目標)

・強みと弱み(経営課題)

・経営環境。競合他社の状況、ビジネスチャンスと考えていること

・売れている商品・サービス、これから売りたい商品・サービス

・新規顧客獲得のための取り組み

・既存顧客フォローのための取り組み

・お客様の声を聴くための仕組み

こういった事業全体の状況を整理することをまず最初に行います。

 

2.コンセプト創造

現状整理をふまえて、誰に(顧客)、何を(商品・サービス)、どのように(販売手段・用いる技術・ノウハウ等)を考えます。

今まで培ってきた強みと、顧客や業界のニーズ・悩み・問題点とでどのような組み合わせが良いかを検討します。

ネット販促はあくまで手段です。その前提として、コンセプト創造が必要です。

そもそも事業としてどうしていくのかがないと、ネット販促ははじまりません。

 

3.ネット販促のゴール

「インターネットで何かはじまればすぐ売れる」

さすがにこのように楽観的に考える人はもう少ないのではないでしょうか。

営業活動全体の中で、ネット販促がどの部分を担うのかを明確にする必要があります。

・インターネット自体で販売するのか?そもそもネットで売れるものなのか?

・飲食店なので、予約・来店につなげたい

・イベントに積極的に出展しているので、まずはそのイベントに遊びにきてほしい

・BtoBの製造業で、オーダーメード案件の問い合わせを得たい

など、ネット販促でどこまで実現し、どこからがオフラインの業務なのかを決めます。

当然、コンセプトと一貫性があるものでないといけません。

 

4.ネット販促の設計図作りと利用するツールの選定

ホームページ、ブログ、Facebook、Twitterとそれぞれなんとなくやっているけど、それぞれがバラバラというケースがよくあります。

ネット販促のゴールに向かって、それぞれの向き不向きを理解し、どういった役割を持たせるのかを明確にしなければなりません。

例えば、ホームページ・ブログは情報の整理・蓄積に向いています。SNSは今を伝え、双方向で交流することに向いていますが、過去の投稿は検索にヒットせず、あまり見てもらえることはありません。

特に家族経営や個人経営の場合、ネット販促にかけられる労力はあまりありません。

パソコン・タブレット・スマートフォンの得手不得手や、現在のネット環境も考慮する必要があります。

もちろん予算による制限もあります。

運用可能で効果的な設計とツール選定が重要です。

 

5.ホームページ・ブログ

商品と価格だけが表示されていて、説明もない、経営者の顔や考え方も見えない。

とりあえず、何も考えずに作成するとこのような状況になってしまっているケースもあります。

私は、ホームページとブログがネットでの情報発信の核となるべきと考えています。

実際、このホームページはブログと一体となったワードプレスで運用しています。

問い合わせを得るにもそのために必要な要素があります。

 

よく成果がないとホームページのリニューアルを繰り返しているケースも見られますが、私は見た目やデザインよりも中身、何を伝えるかが大切だと考えています。

必要な要素を地道に充実させていけば、昔のホームページビルダーで作成したホームページでも問い合わせや注文を得ることは可能ですし、実際に支援先の事例でも実績があります。

小さな会社はできるだけ予算をかけず、今あるものを改善することも選択肢に入れていただきたいと思います。

 

6.SNSの活用

ホームページは一度作成すると、ほったらかしになってしまいがちです。

が、本ブログ下にあるように例えばフェイスブックページの投稿を閲覧できるようにしておけば、今の動きを伝えられます。

これはフェイスブックが提供するソーシャルプラグインで無料で可能です。

 

また、ホームページ・ブログは検索されたり、リンクで紹介されるのを待つ存在です。

フェイスブックやツイッター、インスタグラムはファン・フォロワーがつけば発信した情報を受け取ってくれる攻めのアプローチが可能です。

実店舗や紙の販促ツールとSNSを連携させてPRするのも効果的です。

 

デジカメで写真を取って、パソコンで取り込んでフェイスブックを開いて投稿するのが億劫という方もいらっしゃいます。

が、実はスマートフォンやタブレットで初期設定させすれば、とても簡単に画像とコメントの投稿が可能になります。

やる気があれば年齢は関係ありません。

70代の方がタブレットで商品写真を投稿できるようになった実績もあります。

 

SNSを活用する上では、下記のようなポイントがあります。

・起ち上げ時に何をどうすればいいか

・どのSNSを用いるかの検討

・SNSを活用する目的の明確化

・投稿内容と更新頻度

・継続するコツ

・リアル店舗との連携

・広告活用の検討

 

SNSは楽しく続けられるような工夫が大切だと思っています。

 

7.ネット販促の運用体制

ITスキルや予算、確保できる時間に合わせて、どこまでを自社で行うことが可能なのかを考える必要があります。

小さな会社の場合、できるだけ運用は自前でできるようにされることを推奨します。

以下、ポイントです。

・ネット環境の整備(無線LANルーターを活用したWi-Fiや格安SIMの活用)

・スマートフォン、タブレットによる更新の簡略化

・重たいパソコンの改善、場合によっては買い替え

・社内の役割分担

・楽しく、継続する

ネット活用の面倒臭さの要因に、パソコンが重たいことや、スマートフォンを使いこなせていないといったことがあります。

また、今は無線LANルーターを活用したWi-Fiや格安SIMの活用でインターネット環境をとても安く実現することが可能です。

役割分担や、楽しく継続することも大切です。嫌々するのであれば、SNSやブログはやらないほうがいいと思います。

 

8.ネットのゴールを目指してのPDCAサイクル

ネット販促はホームページやブログができて完了ではありません。

それは”はじまり”です。

ネットのゴール達成に向けて、仮説(Plan)と実行(Do)、検証(Check)と改善行動(Action)の繰り返しが必要です。

 

例えば、ホームページ・ブログではアクセス解析を行い、中身の検証・加筆・新規追加・まとめ記事の作成等を行います。

SNSでは、商品・サービスのPR一辺倒になっていないか、反響の良かった投稿はどれで、その理由は何だろうかといったことを考えます。

 

ネット販促全体で見る場合、コンセプト自体が妥当なのか、再検討が必要なのかも考えなければいけません。

どれだけネット販促を上手にしていても、そもそも提案する商品・サービスにニーズがなければ意味がないからです。

売り手目線ではなく、買い手である顧客目線での情報発信が必要です。

 

おわりに

長文にもかかわらず、最後までお付き合いいただき、まことにありがとうございました。

この記事は概論編として書いてみました。

今後はそれぞれの項目について具体的な内容を書いていきたいと思います。

お金をかけずに、知恵と少しの労力を使い、小さな会社の魅力が少しでも世の中に広まっていけば嬉しく思います。

 

丹波経営研究会