ものづくり・持続化補助金採択事業者の事例発表~補助金申請攻略セミナーin摂津市商工会~
採択事業者の生の声が聞けるセミナーに
摂津市商工会様にて、補助金申請攻略セミナーを昨日させていただきました。
私のような申請書作成の支援者や、商工会さんの職員さんでは伝えられない、補助金採択者の生の声を聴いていただくことが重要と考え、今回は摂津市商工会様と企画を相談させていただいた上で、摂津市で実際に補助金に採択された2事業者に採択事例をご発表いただきました。
おおさか地域創造ファンド・ものづくり補助金に採択されて(三島金型株式会社様)
三島金型株式会社の佐竹社長様には、おおさか地域創造ファンドとものづくり補助金、加えて経営革新計画承認についての発表をいただきました。
・おおさか地域創造ファンドでは採択期間中、1~2ヶ月毎の定期訪問による事業進捗フォロー(PDCAサイクルのサポート)が大きかった。
・下請けからメーカーになりたくて、ものづくり補助金でゴルフティーメーカー(ホークティー)としてスタートできた。
・自社商品を開発する上で、コンセプトは販売先からの要請があっても軸はぶれない。
・補助金1000万円、経常利益で稼ぐとすればいかに難しいか。
・申請書は専門用語は理解されない。写真を多用した。
・摂津市商工会に申請書を見ていただくことで、わけのわからない申請書にならないようにする。
・おおさか地域創造ファンドという1つの補助金採択をきっかけに、経営革新計画承認、中小企業100選、がんばる中小企業小規模事業者300社、中小機構近畿の撹拌事業で大手メーカーとの連携の促進、展示会出展、ラジオ大阪出演と広がっていき、これらがメーカーとしてのブランド力向上につながった。
・補助金期日まで時間がないが、まだ間に合う。
大変参考になる発展のストーリーで、熱意が伝わる熱いプレゼンテーションでした。
小規模事業者持続化補助金に採択されて(アトリエSORA様)
アトリエSORAの高雄主宰様には、小規模事業者持続化補助金についての発表をいただきました。
・個人の活動から事業化へのステップアップに活用。
・ネーミング、ロゴ、ホームページ、イメージキャラクターづくり。
・ホームページから問い合わせ・メディア取材につながった。
・申請書作成でわからないことは摂津市商工会に聞き、チェックしてもらうことで新たな気付きが得られた。
・客観的なデータを申請書で使用する。
・現実的な計画で、具体的に申請書を書く。
すばらしくわかりやすい力作のパワーポイントで、思いも申請書作成のポイントもよく伝わるご発表でした。
2事業者の発表を終えて感じたこと
2事業者とも、ただ単に補助金を受け取るだけではなく、事業のレベルアップ・飛躍に活かされており、活き活きと今も事業を進めておられることがひしひしと伝わってきました。
岩橋がお話した補助金申請書攻略法
2事業者のご発表の後に、以下の内容を私の方からお話させていただきました。
・応募前に注意すべき3つのこと
・採択されるために必ず知っておくべきこと
・採択されるための3つのツボ
・事業計画書作成前にかならず行うべきこと
・事業計画書の書き方4つのコツ
・事業タイトルの付け方
・各補助金の小見出し例
・採択されない申請書7つのパターン
・事業計画の骨子を考える7つの質問
・補助金別その他のポイント
・成功する新事業3つのポイント
補助金ありきではなく、まず自社分析と経営計画
補助金ありきの経営計画は採択されにくいですし、なかなかうまくいきません。
補助金申請作成を通じて、経営計画で自社の立ち位置(これまで培った強み・ビジネスチャンス)を再認識し、忙しい本業の合間に、将来のことを考えることに意義があると思います。
新しいことをはじめるには、ヒト・モノ・カネの経営資源が必要で、それらはいつも足りていないません。
事業計画を考えた上で、新事業の目的とタイミング・使える助成対象経費が合えば、補助金にチャレンジし、起ち上げ時の資金補填に活用され、ただ単にお金を受け取るだけではなく、経営者・事業そのもののレベルアップ、地域社会への貢献にもつなげていただければと思います。
おわりに~感謝~
お忙しい中、プレゼン資料をこの日のために作成いただき、すばらしい発表と質疑対応をしていただいた佐竹社長様と高雄主宰様に心から感謝申し上げます。
また、年度末のお忙しい中ご参加いただいた参加者の皆様、貴重な機会をいただいた摂津市商工会の皆様にも大感謝です。