イベント・セミナー・展示会の集客成功法『1000人確実に集客できる方法』
【今回のテーマ】
イベント・セミナー・展示会の集客
【今回の一冊】
◆タイトル:『1000人確実に集客できる方法』
◆著者:集客プロデューサー 関根 典子
◆出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
◆ページ数:247
◆2012.03.15
【こんな方にオススメ】(5段階)
●イベント・セミナー・展示会の集客に悩んでいる ☆☆☆☆☆
●イベントでPRしたい中小企業者 ☆☆☆☆
●イベント・セミナーで集客したい商工会・商工会議所等 ☆☆☆☆
【レビュー】
●お客様が集まる動機をつくる
・「知り合いに会うために」は、実は強力な参加動機
・特別扱いする人は今回の強い参加動機になり、特別扱いされている人を見せることは、次回の強い参加動機になる
・身近な人に、人生がひらけるような機会を提供する
・大きなイベントにあやかる
・季節感を添える
・会社や家族への言い訳を準備してあげる
<理性の動機>
・大義名分(仕事・将来・家族・社会のため)
・主催者・出演者、協力・協賛・幹事だから<感情の動機>
・関係・・・信頼できる人が参加するなど
・場所・・・話のたねになど
・時間・・・習慣・周期など
・その他・・・話題・流行だから、めったにないから、特典が魅力的
理性と感情、人がイベントに参加する理由は実にさまざまであり、参加する動機を大量生産せよと筆者は言われます。
筆者は自分自身が顧客ゼロの地域での販売会に1200人集客することに成功した経験をもとに集客のコンサルタントとして独立されました。
自分自身の実績を元にされており、とても説得力があります。
また、構成がとてもシンプルで、イベントプランニングシートはとても参考になります。
セミナー・イベントを主催しており、集客に苦慮されている方にはヒントになる情報が満載されています。
(1)「導火線イベント」で興味を
持っている人の期待を高める導火線イベントとは、本番のイベントより小規模に行うプレイベントのこと。
ビギナー向け講座、相談会、出演者募集の説明会、オーディションなどなるべく無料や安価で参加できるようにして、本番イベントの前に開催。
顔を合わせる機会を儲けて参加者同士でつながってもらえれば、本番イベントに足を運ぶ確率は格段に高くなります。盛り上がり次第で応援団をつくることもできます。
わたしの場合は「企画会議」と称して懇親会をしながら、みんなで企画を考えて仲良くなります。その過程で、イベントの趣旨をよく理解してもらうことができます。
「準備8割本番2割」という言葉が好きなのですが、イベントでも事前のイベントが大事なのですね。
編集後記で私の結婚式の話を書いていますが、重要なイベントには導火線イベントは一考の価値ありです。
(2)お客様による実行委員会を組織化する
・重要ポイント
1.そのイベントがどんな社会的な意味をもつのかという、目的の共有
2.実行委員会に名前をつけて、楽しそうな雰囲気づくり
3.最終決定は主催者・参加メンバーに主催者がこっそり期待するポイント
1.私利私欲が強くない人
2.人と協調できる人
3.得意分野のある人
4.同じ方向性の志がある人
5.社会人としての責任感がある人
函館の地域密着ハンバーガーチェーンのラッキーピエロは、超得意客限定の新商品の試食会などを開催していました。
コアな参加者を運営に巻き込むことができれば、とても良いイベントにできそうですね。
(3)イベントの切り口いろいろ
1.周期的なイベント
季節的のイベント、周年記念、年間慣例行事、月間慣例行事
2.単発イベント
地域の単発行事、優勝・応援セール
3.顧客別イベント
誕生日・記念日、購入金額、知人友人紹介、顧客別事情で設定
その業種で行っていることを普通に行っていては、競合他社と同じ。
同業種ではなかなかしていないことを自社に応用できないかを考えて実行していくことで、競争力がつく。
業績不振店で気になるのが、既存顧客に対して何も企画をしていないことです。
逆に繁盛店や業績が安定しているところは既存顧客との関係づくりをとても大切にしています。
地域の大きな行事に合わせて何かをするのもいいですね。
人が動く時に着目しましょう。
●成功へのイベントプランニング15ステップ
1.イベントのテーマ
2.目的
3.根拠、発案の経緯
4.参加対象者、母数となる人数、参加者のメリット
5.タイトル
6.このイベントの魅力とは?
7.目標
8.目標達成のための手段
9.イベント内容(開催日、会場、プログラムなど)成功イメージ
10.スケジュール
11.収支
12.組織・応援してくれる人や団体
13.開催することのメリットや期待
14.開催することのリスクや心配
15.解決すべき課題や疑問と、考えられる対処法
上記15項目をまとめたものがイベントプランニングシートとして提案されております。
まずこれで骨子をつくり、詳細は1枚では収まらないボリュームとなるとのことです。
色々とセミナーをさせていただくこともあるのですが、本書を読んでまだまだ準備・企画が弱いことを思い知りました。
こういった具体的なプランニングと実施後のふり返り、改善の繰り返しが質の高いイベント企画につながるんですね。
【目次】
まえがき
PART1 ルール1 お客様が集まる動機をつくる
PART2 ルール2 「見込み」のお客様を「参加」に導くプロセスをつくる
PART3 ルール3 最強の外部スタッフ=お客様を味方につける
PART4 あせっているあなたへ
PART5 イベントの醍醐味は主催者になること
あとがき イベント全体像と3つのルールのかかわり
【今回の一冊】
◆タイトル:『1000人確実に集客できる方法』
◆著者:集客プロデューサー 関根 典子
◆出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
◆ページ数:247
◆2012.03.15
【おすすめ度】(5段階)
●総合 ☆☆☆☆☆
●読みやすさ ☆☆☆☆
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【関連リンク】
【編集後記】
このブログを書いていて、私の結婚式の時のことを思い出しました。
仲の良い友人とは1対1の関係が多く、必ずしも、呼びたい友人に知り合いがいないという状況を考えて、何度か結婚式・披露宴前にプレイベントとして懇親会を開催しました。
これにより、知り合いのいなかった参加者同士がつながり、当日もリラックスして楽しんでいただけたように思います。
本書でいう「導火線イベント」ですね。
また、事業者向けセミナーでも、セミナーの内容に加えて、事業者と事業者がつながる可能性のある参加予定者を紹介することで、「関連する事業者同士がつながる機会」という別の動機を具体的に提案することで参加につながった経験もあります。
イベントに参加する動機は本当にさまざまです。
まずは自分が過去に参加、あるいは申し込んでいるイベント・セミナーの参加動機を振り返ってみるのも新たな気付きにつながるかもしれませんね。
【目指せ200冊レビュー!】
今回で176冊目です。
【おわりに】
最後までお読みくださりありがとうございました。
今後とも引き続き、当ブログをよろしくお願い
いたします。
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