社員を大切にする経営

 

ショートタイム正社員制度とは?

洋菓子で百貨店でおなじみのモロゾフですが、「ショートタイム正社員制度」という制度があります。

【制度概要】

●年間労働はフルタイムの9~5割に当たる1800~960時間(月間でいうと、150時間~80時間)
●身分は正社員
●給料は時給制、賞与有
●社会保険や福利厚生はフルタイムと同じ
●対象は働く時間や日数を短縮したい正社員や勤続三年以上で試験に合格したパート従業員
 ※既に基準を満たすパートは無条件に転換可能
毎年4月に変更可能(理由は問わず)
●フルとショートは何度でも転換可能

 

【背景となる考え方】

●従業員の幸福度UPで定着率UP
●正社員とパートタイム従業員を、「勤務時間」ではなく
「意欲や能力」に応じて処遇
する

【目的】

●勤務形態を多様化し、パートさんを含む従業員の七割以上を占める女性が働き続けやすくすること
●千人近いパートさんのやる気の向上ショートで一年以上勤めればフルタイムになれる。



【効果】

●「パートだからという遠慮がなくなり、『管理職を目指す』という声も出始めた。仕事への姿勢が変わった」人事専任課長の白石清美さん(55)
●これまでは半年で10~20人ほどが退職していたが、制度導入後は5人に減少。

【リスク】

●フルタイム同様に昇格するため今後は人件費の増加が見込まれる。しかし「人材確保などの成果は確実に出る。フルからショートへの転換も、最終目標は業績への反映。生活の充実感を仕事に生かしてほしい」と期待を込める。

特に出産・子育て中の家庭にはこの柔軟さは嬉しいですね。
2007年10月に作られた制度だそうですが、ワークライフバランスを先取りした取り組みです。

 

中小企業の人材確保に必要な固定観念の打破

※2017.10追記

経営者の方とお話をさせていただく度に、

「年々人の確保が難しくなっている」

と言われます。

パートタイム正社員制度で思うことは、

雇う側の、正社員なら正社員、パートならパートで働き続けてもらう、といった固定観念を捨て、

人生の状況に合わせて、柔軟に働き方を調整できることが重要ではないかということです。

特に女性においては、出産・育児の時期は子どもが小さいほど、保育園に熱で迎えに行ったり、警報で保育園がお休みだったりします。

3歳の保育園に通う息子がいて、今、とてもそれを実感しています。

人財確保はマーケティングです。

「会社目線ではなく、顧客目線が大事」

とよく言われますが、

人財マネジメントにおいても、

「会社目線ではなく、社員目線が大事」

ではないでしょうか。

でないと、優秀な人財ほど、一歩先を行く働き方を具現化している会社に引き抜かれてしまうと思います。

労働条件や働く場所に新たな発想を加えられるといいですね。

頭をやわらかくして考えましょう。

丹波経営研究会