事業承継

 

 後継者の経営者として必要なことを学ぶ経営者育成大学、現社長までが培ってきた知恵を整理し後継者や社員と共有する知恵の経営、経営難の中でいかに後継者が経営を引き継ぐかも問われる事業再生計画支援など、後継者さんとのご縁がこの仕事をさせていただいていると多くあります。

「この会社は事業承継がうまくいってるな」

感じる会社の共通点について、現時点で思うことを3つにまとめてみました。

 

1.事業承継の期限を決めている

10年計画の今が7年目」

「5年後に社長になる」

このようなことが、経営者と後継者、さらに社員の中で共有できているところは、順調に事業承継が進んでいます。

期限を決めることで、

「今年はどこまでしないといけないか」が明確になります。

一方で、この点があいまいだと、病気や不慮の事故などで、準備不足で突然経営者変更となってしまうリスクが高まります。

 

2.権限委譲が進んでいる

 「1」とも関わるのですが、現社長が徐々に権限を後継者に引き継ぎ、しばらくは会長として後ろで支える期間があると、後継者も社員も、パートナーも顧客も安心してみていられます。

 逆に、いつまでも会長が意志決定や大きな予算執行の決定権、資金繰り、財務を見ていますと、後継者が育たず、交代時のリスクが高まります。

 事業承継をされているとても元気な社長さんを知っています。若社長も幹部も40歳前後だと、とてもエネルギッシュでパワフルです。次々と新しいことに挑戦し、会社を成長させています。

 非常に勇気のいる決断ですが、事業承継を早めに断行すると、会社が大きく動き出します。

 

3.後継者の右腕の存在

 後継者を支える若い幹部候補の社内での発掘、社外からの採用、そして育成も重要です。

 本田技研は技術の本田宗一郎と経営の藤沢武夫の二人三脚で本田の礎を築きましたが、後継者として、3人の経営チームをつくり、早々に経営を任せました。

 例えば、後継者・工場長、営業部長の3人体制にするなど、経営チームをつくること、またそうしようとする意識が次世代の安心経営につながります。

 

おわりに

 「名家三代続かず」と言います。後継者が甘やかされて育つので、富を失ってしまうことを意味します。

 一方で、「三代続けば末代続く」ということわざがあります。これは、何代も続いて栄えることは稀で、三代目が家を傾かせることが多いことから、三代目が堅実にやれば後は長く栄えることができるということです。

 また、三代続くということは、会社の理念・組織・風土が仕組みとして根付いている証拠とも言えると思います。

 

おすすめ書籍

優れた経営をされている3代目の社長さんが教えてくれた本です。7つの会社の生々しい事業承継の現場の事例で、事業承継において大切なことを学べます。

中小企業の後継者必読『小さな会社の経営革新7つの成功法則』

●長寿企業の秘訣

(1)後継経営者の役割

(2)株式会社オオクシ(理美容業)

(3)中小企業の経営革新の進め方

●経営革新を行いうる後継者に必要な4つのこと

 

丹波経営研究会