【感謝】
読者のみなさまへ
いつもご覧いただき、誠にありがとうございます。
近畿地方も梅雨入りしました。
まだ暑いとまでは感じませんが、だんだん蒸し暑くなってきますね。
暑い方が寒い方より苦手なんですが、今年は体格改善に取り組みたいと意気込んでおります(笑)

【今回のテーマ】
IT活用

【今回の一冊】
◆タイトル:【図解】アメリカのソーシャルメディア・ビジネスのしくみ
◆著者:有元 美津世
◆出版社:あさ出版
◆ページ数:207

【こんな方にオススメ】(5段階)
●中小企業のソーシャルメディア活用事例が知りたい ☆☆☆☆☆
●大企業の具体的活用事例が知りたい ☆☆☆☆
●自社のWebマーケティングの設計図を考えたい ☆☆☆☆

【レビュー】

●「当社の事業戦略に、どう組み入れられるか」で考える

「ソーシャルメディアが流行っているからうちもやってみよう」
ではなく、
「ソーシャルメディアとは、こういうもの。うちの事業に、どう役立つのか見てみよう」
「当社の事業戦略に、どう組み入れられるか」

の視点で考えるべきなのだ。
デルは今では、全社を挙げて顧客の声の傾聴、ソーシャルメディア対策に力を入れている。
たとえソーシャルメディアを使わないにしても、ソーシャルメディアでの自社、自店の評判は無視できず、少なくとも、それをチェックしておくことは必要なのだ。

中小企業支援の現場で、ソーシャルメディア活用に関する関心の高まりや、具体的な相談を受けることも多くなってきており、随時参考書でも勉強させてもらっているこの頃です。
その中で、本書はアメリカでのソーシャルメディア活用の事例をたくさん紹介されております。
特に注目すべきは、ディズニーやコカ・コーラといった大企業の事例のみならず、美容院や馬専門歯科医、製造メーカー、製糸会社といった中小企業の事例を具体的に紹介されている点です。
冒頭ご紹介した通り、単なる流行ということでソーシャルメディアをはじめるのではなく、ソーシャルメディアで何ができるかをまず理解し、その上で、自社の事業戦略のどの部分を担えるのかを明確にすることが重要です。
ソーシャルメディアの目的を事業戦略と整合性を持った上で明確にさせることが第一歩です。
本書を通じて、ソーシャルメディアの活用の可能性を広く理解することができると思います。

(1)ソーシャルメディア11の用途

1.ブランド認知(覚えてもらう、存在を思い出してもらう)
2.検索結果順位の上昇
3.集約・Webサイトへの誘導
4.ブランドへの愛着心・顧客との絆の構築
5.販促
6.販売
7.顧客サービス
8.企業イメージアップ・広報
9.市場調査
10.商品企画・製品開発
11.人材採用

(2)宣伝はツイッターのみのフードカート

サンフランシスコで地元で大人気なのが、金融機関が軒を連ねる地域で営業する

「クレームビュリュレカート」

オーナー兼シェフは、毎日、開店時場所と開店時間を、その日のメニューとともにツイートで通知している。

開店直後、知り合いばかりのなかに、そうでない人が買いにきていたため、

「どうやって知ったのか」

と尋ねたところ、

「ツイッターで知った」

といわれ、さっそく、店用にツイッターのアカウントを開設したのだった。

 

(3)顧客の7割以上がソーシャルメディアからの美容院

シアトルのダウンタウンにある美容院、エマーソンサロン。
ウェブサイトには美容師全員のプロフィールが、写真と略歴、好きな映画や音楽、レストラン、ヘアスタイル、ヘア製品の他、美容師業の好きなところなどとともに掲載。
動画で自分のヘアスタイリングの哲学を説明している美容師も。
ソーシャルメディアを利用し始めてから、同社のウェブサイトへのアクセス誘導数は3倍以上伸び、売上は2年弱で400%増えたという。
また、顧客の75%近くが、フェイスブックやツイッター、ブログを見てやってきており、予約なしの顧客でも、同店のブログやツイートを見たことのない人はいないというほどだ。

 

●覚悟を決める

フェイスブックページやグーグルプラスページを
立ち上げて、「はい、完成」ではないのである。
それは、ほんの始まりで、それから先が長いのだ。
ソーシャルメディアはマラソンのようなもので、途中で息切れするケースも多い。
続けられないのなら、初めからやらないほうがいい。
フェイスブックページを起ち上げ、ツイッターを始めても、毎日チェックしないのなら、顧客が質問や苦情を書き込んでも、迅速な対応ができず、結局、企業イメージが悪くなるということがあり得るからだ。

また、ソーシャルメディアの導入は担当者レベルではなく、経営陣の覚悟が必要と筆者は言われております。

私も目的を明確化し、継続していく覚悟がないと、ソーシャルメディアで成果を上げるのは難しいと考えます。
加えて、本書の魅力は各事例をソーシャルメディアやホームページ、ブログと顧客との関係や、誘導の流れを図解ですべて解説されており、PART3で活用の基本形としてまとめられている点は大変参考になります。
中小店舗業の場合は特に、その基本形の中の地域密着型の店舗への来店を目的とするパターンが勉強になります。
自社でソーシャルメディア活用を検討されている方は、一度参考に見られてはいかがでしょうか。

 

【目次】
はじめに
PART 1 フェイスブックとツイッターを始めても、
ビジネスがうまくいかない理由
PART 2 アメリカの最新事例に学ぼう!
ソーシャルメディアの活用法
米大企業の活用例
米中小企業の活用例
PART 3 ソーシャルメディアで
ビジネスを成功に導くために

 

【今回の一冊】
◆タイトル:【図解】アメリカのソーシャルメディア・ビジネスのしくみ
◆著者:有元 美津世
◆出版社:あさ出版
◆ページ数:207

【おすすめ度】(5段階)
●総合 ☆☆☆☆☆
●読みやすさ ☆☆☆☆

 

【編集後記】
ソーシャルメディアは常の情報の更新が必要な分野ですね。
フェイスブックは頻繁に機能が変更されたり、追加されたりしています。
支援側としては、自ら実践しつつ、最新のトレンドも取り入れた上で、企業の魅力を引き出すお手伝いをしていきたいと考えております。

【目指せ200冊レビュー!】
今回で105冊目です。

丹波経営研究会