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【今回のテーマ】

コンセプト

【今回の一冊】

◆タイトル:『成功はすべてコンセプトから始まる』

◆著者:木谷 哲夫

◆出版社:ダイヤモンド社

◆ページ数:195

◆2012.9.13

【こんな方にオススメ】(5段階)

●新製品・サービスを立ち上げたい ☆☆☆☆☆

●コンセプト立案力を磨きたい ☆☆☆☆

【レビュー】

●コンセプトとは?

・「自分が実現したいことの包括的なイメージ」

・もし実現すれば、大きなインパクトをもつもの

面白く、ワクワクする「あるべき将来像」

・自分が本気になり、心の底からコミットできるもの

・世界平和とか、偉大なビジョンではなく、
「自分が近い将来」「達成できること」
が鮮明にイメージできるもの

・問題が山積し、小手先の改善案ではどうにもならない場合は、
より上位の概念でひねりを加えて解決するしかない

・いままで通りのやり方では解決できない課題も、
コンセプトのレベルで解決することは可能

・分厚い計画書ではなく、しっかり焦点が絞られている
「戦略が凝縮したもの」

「あ~、コンセプトをつくってたんだな」

今までの私の仕事を振り返った時、こう感じました。

・ホームページ、SNS、販促チラシの改善・起ち上げ

・新規事業計画・経営革新計画・知恵の経営報告書の作成支援

・創業塾、経営革新塾、事業計画作成セミナー

どの仕事も現状を把握し、寝かせて、クライアント企業の
コンセプトをまず考え、それに基いた現実的な販売促進策の
提案・起ち上げ支援を行っていました。

そんな中で、あらためてコンセプトのつくりかたを
体系的に学ぼうとして出会ったのが本書です。

ヒット商品には優れたコンセプトが間違いなく存在します。

それをつくろうと思うと、「世の中にない新しいものを」と
気負いすぎてしまって、何も実行できない絵空事で終わって
しまうことも少なからずあるのではないでしょうか。

上でご紹介したように、実はコンセプトは
自分が近い将来達成できることです。
遠大な夢やビジョンとは少し違います。

また、分厚い計画書ではなく、短い言葉で
シンプルにまとめられたものです。

本書は「コンセプトの教科書」というべき内容で、
コンセプトとは何か、どのように作ればいいのかを
具体例を交えて説明してくれています。

(1)良いコンセプト4つの条件

1.面白さ

インパクトの大きいこと、ワクワク感

2.説得力

ひるまない程度に実現可能性がある
チャレンジしがいのあるハードルがある

3.生き生きとイメージできること

単なる断面ではなく、誰に、何をなど、
具体的な価値提供のイメージが描かれている

4.焦点が絞れていること

わかりやすく、全体感が一発で理解できること
人を束ね、多くの人に集中力が生まれる

(2)コンセプト立案の4ステップ

1.コンセプトの持つパワーを理解する

2.アイデアをつくる

3.持続できる将来像を描く

4.人に伝える、人を巻き込む

多くの人が、世の中にまったく存在しない、
自分だけの新しいものをつくろうとして、
過剰にオリジナリティを追究し、自ら
「ハードルを上げすぎて」失敗している

(3)ビジネスモデルの三本柱発想法

1.誰に(顧客)

2.何を約束するか(提供価値)

3.なぜそれができるのか(その根拠)

三本柱が頭の中に具体的にイメージされ、
これでおカネが回るな、という感覚が得られれば、
ビジネスのコンセプトとしてOK

顧客の頭の中にも三本柱が植えつけられた時、
それは「ブランド」となる

「マルちゃん正麺」

1.もっとうまい即席ラーメンが食べたい

2.生の麺ならではの味、なめらかでコシのある食感

3.生麺うまうま製法(特許出願中)

「ヘルシア緑茶」

1.お腹が気になるサラリーマンに

2.一日一本で、メタボ不安解消します

3.茶カテキン。日本初のトクホ飲料です

「ラーメンの大勝軒」

1.ラーメンを食事として食べたい

2.それだけで食事として完結する、身体に良くてうまいラーメン

3.健康にいい最高の煮干しをベースに、食事として十分な量を提供します

●コンセプトを実現するための4つの質問

・コンセプトをアタマの中に鮮明にイメージさせているか?

・やり抜く意思と覚悟があるか?

・実現させる能力はあるか?

・本当にやりたいのか、どうか?

コンセプトは「やる人」がいないと単なる絵空事

あなた自身が真剣に惚れ込んでいることを、
徹底して、一分の隙もなく表せなければならない

「コンセプトが実現したことがイメージできて、ワクワクする」

この感覚はとても大切だと思います。

小さな会社やお店は経営者次第です。

経営者のテンションが上がらない試みは実現しませんし、
無理やりやってもまず失敗します。

顧客、提供価値、その根拠というフレームワーク
コンセプトを考える上でシンプルでとても良い視点
だと思います。

日常から、売れている製品・サービスを見つけたら
この3点で整理して観察するのも良いですね。

コンセプトを実現するための4つの質問まで
考えられたらあとはやるかやらないかです。

実現する時は、決してあきらめない強い勇気を!

【目次】

序章 「コンセプト自由競争」の時代が来た

第1章 実現可能性より面白さコンセプト・ドリブン思考

第2章 良いコンセプトを生むクリエイティブ思考の技術

第3章 アイデアをおカネにするビジネスモデル発想法

第4章 本気の仲間を増やすコミュニケーション術

終章 強い意思がコンセプト実現を可能にする

【今回の一冊】

◆タイトル:『成功はすべてコンセプトから始まる』

◆著者:木谷 哲夫

◆出版社:ダイヤモンド社

◆ページ数:195

◆2012.9.13

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【おすすめ度】(5段階)

●総合 ☆☆☆☆

●読みやすさ ☆☆☆☆

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【編集後記】

あらためてコンセプトを勉強して、
まだまだ学ぶことがたくさんあることを
思い知りました。

大きな成長の余白ができて、
とてもうれしい気持ちです。

 

【目指せ200冊レビュー!】

今回で190冊目です。

 

【過去の書籍紹介はこちらのブログに書いていました】

中小企業経営に役立つビジネス書・自己啓発書レビュー