麺ビジネス

※2017.9.18加筆

※2013.7.22作成

【感謝】
読者のみなさまへ
いつもありがとうございます。
もうすぐ8月ですね。
あっという間に梅雨が終了しました。
相変わらず色々と追われている日々ですが、先週、大きな山場を一つ乗り越えることができました。
道のりが険しくても、達成感のある仕事はいいですね。
常にベストを目指しますが、ベストとは思わず、どんどん向上していきたいと思います。
【今回のテーマ】
(ラーメン・うどん・そば)

【今回の一冊】

◆タイトル:『【図解】不況でも繁盛するラーメン・うどん・そば店の教科書』
◆著者:(株)大和製作所 社長 藤井 薫
◆出版社:秀和システム
◆ページ数:127

 

【こんな方にオススメ】(5段階)

●ラーメン・うどん・そば店で開業予定 ☆☆☆☆☆
●ラーメン・うどん・そば店で業績不振な経営者 ☆☆☆☆
●ラーメン・うどん・そば店の経営の基本を見直したい ☆☆☆☆
●飲食店経営の基本を図解でわかりやすく学びたい ☆☆☆

【レビュー】

●「儲けることが目的であれば、うどん店はやらない方がいい」

麺専門店1軒を開業するのも、簡単なことではなく、人生を賭けた大勝負です。

成功する開業者と失敗する開業者を分ける大きな違いは何かこれは、麺に賭ける情熱の有無ではないかと思っています。
厳しい時、投げ出したくなる時、心が折れそうな時、踏ん張ってくれるのは、情熱の有無だと思うのです。

私は麺学校の中で常に、この麺ビジネスを志す上で一番肝心なことは、あなた自身がこのビジネスに熱い情熱が持てるかどうかだと訴えています。

そして、情熱の原点は、使命を明確にすることです。

使命とは、自分の命の使い方です。たった1度しかない自分の人生の貴重な時間を、どのように使うかを明確にすることなのです。

熱い情熱、大きな夢、周到な準備、そして危機感持ち続けることができれば、あなたは自ずと成功していくでしょう。

自分の命を、人生を何に使うか、非常に深いですね。その通りだと思います。

独立開業は「これぞ天職」と確信し、その道をひたすら高め続ける覚悟が必要です。

本書は、図解で、ラーメン・うどん・そば店について、シンプルでページ数も少なく、わかりやすく解説されております。
文書は苦手だけれど、飲食店経営を勉強したいという方におすすめです。
上記にご紹介したように、単なる経営上のテクニックだけでなく、序章では「なぜ麺ビジネスをするのか?」といった経営の基本的考え方、情熱や使命感などについて考えさせてくれます。

麺ビジネスだけでなく、飲食店経営で大事なところが満載の優れた書籍と感じました。

(1)永く続く店の必須項目(QSC+V+E)

パスカルの時代から、人間は痛みを避けて、快楽を得る動物だとされてきました。

お客様の代表的な痛みを解消する項目をギュッと3つにまとめたのが、QSCです。

・Q=Quality(品質)
・S=Service(サービス)
・C=Cleanliness(清潔・衛生)

この3項目を本当に徹底的に追求できている店は、現実には多くありません。
・V=Value(お値打ち感)→価格以上の感動
・E=Entertainment(エンターテイメント性)

QSCを徹底した上で、さらにVとEも追求してみてください。

おいしい、綺麗、サービスが行き届いているは当たり前。

「驚き」と「感動」の要素を加えたいですね。

 

(2)失敗しない店舗物件の選び方

物件探しは、魚釣りと同じです。あなたが狙っている獲物がたくさんいる場所を選ばなければならないのです。

つまり、あなたが選定したお客様がたくさんいる場所選ばなければ、成功しないのです。
ちなみに、家賃適正費率は7%(売上高比)。

家賃は後々変更できない固定費になるため、この比率を超えない範囲で探すことをお勧めします。

・都市型立地 or 郊外型立地
・30日立地(土日の売上が平日より上がる)
・20日立地(土日の売上が平日より落ちる)

立地はとても重要ですが、人里離れたお店でも行列ができることもあります。

ただ、売上高比の家賃の目安は抑えておいた方が良いでしょう。

 

(3)圧倒的な商品力の作り方

メニューが多い方がお客様に喜んでもらえるのではと考える人も多いですが、そうすると結局はどれも中途半端になってしまいます。

第1に看板商品を持つことです。1つの商品を徹底的に磨く方が、経営者にとっても、お客様にとっても嬉しい結果を生むでしょう。
第2に麺、だし(スープ)、トッピング、すべての品質にこだわるのはもちろん、それぞれのバランスに気をつけましょう。
第3に、インパクトのある盛付けとボリュームを心がけることが重要です。

長年に渡り、多くの繁盛店を巡って来ましたが、

繁盛している店ほどメニュー数が少ないという特徴があります。

何屋かわからないメニュー展開も不振店にありがちなパターンです。

今は、インスタ映え、という言葉が言われているように、インパクトも重要ですね。

あえて、SNS投稿用の目立つメニューを用意するのもいいと思います。

普通では誰も注目してくれません。

看板メニューがあることは、繁盛店の共通点です。

不振店は、看板メニューが初来店者が見て、どれかわかりません。

「うちに初めて来たら、これをまず食べてみて!」

と言える、自慢の逸品を用意しましょう。

そして、接客で会話をしなくても、それが伝わるようにしておきましょう。

 

●コンセプトに沿った従業員を

従業員は、必ずあなたのお店のコンセプトにふさわしい人を妥協せず選ぶこと。そしてそれには、求人募集を工夫することが大事です。
1番良いのは「人間性も良く、能力も高い人」。

次に良いのが「人間性は良いが、能力はない人」。

3番目が「能力も人間性も低レベルな人。」

そして、最も採用してはいけないのが「能力はあるが、人間性は悪い人」です。

なぜかというと、「能力はあるが、人間性は悪い人」は、毒になりうるからです。

毒になる人というのは、三国志でいえば、呂布や魏延でしょうか。

この求人方針は同意します。

人間性重視で採用し、とても雰囲気がよく評判な介護施設を知っています。

「お付き合いしたい。」

と思う企業は、社員さんの雰囲気が魅力的で、挨拶が気持ちいいですね。

人財確保は難しくなる一方ですが、

「誰でもいいからとにかく来て。」

では、誰の胸にも響きません。

こういうご時世だからこそ、もとめる人材像をあえて絞ってはどうでしょうか。

最終的には、経営者の器量を高めることが最も重要ですが。
章ごとに「まとめ」と「演習」として考えるべきテーマが提案されているのも嬉しい配慮かと思います。
その他にも、下記のような内容もよくまとめられております。
・景気と麺ビジネスの関係
・麺類食の歴史
・失敗しない開業スケジュール
・コンセプトの作り方
・資金調達と事業計画書の作り方
・店舗コンセプト
・商圏分析の方法
・店内レイアウト
・メニューの作り方

飲食店経営を志す方にはぜひとも
ご覧頂きたい初心者向けの一冊です。

【目次】

ご挨拶
序章 麺専門店の王道
第1章 麺専門店とは
第2章 マネジメント
第3章 繁盛の法則
第4章 コンセプト
第5章 資金調達
第6章 店舗作り
第7章 商品
第8章 人材
資料
【今回の一冊】
◆タイトル:『【図解】不況でも繁盛するラーメン・うどん・そば店の教科書』
◆著者:大和麺学校校長・(株)大和製作所社長・(株)讃社長 藤井 薫
◆出版社:秀和システム
◆ページ数:127

 

【おすすめ度】(5段階)
●総合 ☆☆☆☆☆
●読みやすさ ☆☆☆☆☆

 

【関連リンク】

(株)大和製作所

 

【他のブロガーさんの本書レビューを読む】
”日経 Ryu’s Watching”さん

 

【編集後記】

改めて見直して、本当にとてもためになる密度の濃い本だと感じました。

書籍を通じて得た知識と現場での経営支援を通じて、生きた知恵を引き続き伸ばしていきたいと思います。

 

【目指せ200冊レビュー!】
今回で133冊目です。

 

丹波経営研究会